どうやらVisit Japanの新キャンペーンが5月末頃から始まったようだ。キャンペーンサイトを見ると、福島の原発事故による風評被害をなくそうと手を尽くしているのが分かる。
Facebookページも立ち上がっている。
そこで、「Visit Japan 2011」の「Where to go」でどのように日本各地の名所、旧跡、観光地を紹介しているのか見てみた。
okinawaをクリックすると、45か所が紹介されていた。どんな処かというと、ホテルが24件、レストランが5件、体験工房などが5件、名所が5件、NPO、土産物店、ローソン、牛角、居酒屋、ブライダルが1件ずつだった。
この「Where to go」で紹介される半分以上がホテルというのには驚いた。それは「What to do」の「Accommodations」で紹介されるべきで、「何処へ行くか」で紹介されるべきものではない。レストランや体験工房などはまだ良いとしても、ローソン、牛角、居酒屋、そしてブライダル屋さんが紹介されているのには開いた口が塞がらない。
牛角を「美味しいものが食べられるところ」 とすることに反対はしないが、外国人観光客が沖縄を知るために「行くべきところ」や「行ってみると面白いところ」とは思わない。また、とても良いところだから「ホテルやローソンに是非、足を運んでください」と大声で叫んでみたいとも思わない。
そして、沖縄の歴史・文化・自然などを体験できる観光施設、「沖縄ワールド」は何なのかという説明、何があるのかという説明、何ができるのかという説明もない。ただ、画像、住所、電話番号だけが表示される。他の観光施設も同じだ。何も説明するものがない。
これが現実だ。外国人観光客に知ってもらう、体験してもらう、足を運んでもらうためのコンテンツがない。ハコモノに予算をかけただけで、観光客に伝えるコンテンツがない。コンテンツなしでどこの国の観光客が沖縄に足を運ぶのだろう。こんなサイトよりも自分の足で歩き、日本各地の名所、旧跡や人々とのふれあいを書いたBlogを検索してコンテンツを仕入れたほうがよっぽどましだということになる。キャンペーンサイトとしての意義も意味も、効果もないと思うがいかがだろうか?
税金を使って見た目の良いハコモノを作るよりも、価値のあるコンテンツを制作し、それを共有してもらう方策を考えるべきだ。
以前、「Proposal to Visit Japan -1」で紹介した「Kuroshio Sea」というビデオがある。こういったビデオを見せるだけでも美ら海水族館に世界中から観光客が大挙する、と考えるのは筆者だけだろうか?
参考:Proposal to Visit Japan -1 (Online Ad 2009/07/28)
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