参考:Toyota Rejects Communications with Users on Facebook (Online Ad 2011/8/3)
その後、トヨタとフォードの差はどうなっているか興味がわいたので見てみた。
トヨタの方はその後、昨年8月時点の3万人が約13万人にまでファンが増えている。
一方、フォードの方はどうかというと約78万人だったものが133万人を越えている。
興味があるのは下図だ。2月28日までの1週間において、「話題にしている人(いいね!をクリックしたり、コメントしたり、共有した人)」は、トヨタが1,865人、フォードのそれは72,333人だ。
トヨタは、ここ1週間で20件ほどの投稿を行い、それに対して1,865人が何らかのフィードバックを行ったり、リアクションを起こしたということだ。フォードは11件投稿し、ファンやその他のユーザが70件以上投稿した結果、72,333人がリアクションを起こしたわけだ。
さて、この「話題にしている人」を「ページのファン数」で割った数をフィードバック率、あるいはリアクション率とすると、トヨタのリアクション率は1.4%となり、フォードのそれは5.4%となる。
この1.4%と5.4%の差が、トヨタとフォードのソーシャルメディア対応の差だろう。それは、たったの「4%」かもしれないし、「4万倍」かもしれない。
「Facebookページを立ち上げてまだ1年未満、メーカーと一般消費者、ユーザが直接、つながると期待された(?)だけに熱狂がまだ冷めやらぬトヨタの投稿に対して数多くのファンやユーザが反応している」とするには無理がある。
なぜなら、フォードやその他大勢のメーカーが運用するページとは違い、トヨタのFacebookページ、ウォールにはファンになってもユーザが自由に書き込めないのだから。管理されたスペースの中でしかリアクションを起こすことしかできないのだから。
Facebookを活用するに際して、基本的にユーザのスペースに参加し、アクティブサポートを実践し、いかにユーザの声を拾うかに注力している企業がいるかと思えば、ユーザスペースに参加するのではなく自分のスペースの周りに高い塀を築き、その中でふた昔前の回覧板を回してハンコをもらうだけの企業もいる。この努力に対して一般消費者やユーザはリアクションを起こすことになる。
この評価の差を、企業側から見ればたったの「4%」かもしれないが、一般消費者・ユーザ側から見ると「4万倍」程度には広がっているのではないだろうか? 当方の誤解であれば良いのだが...?
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