参考:JAL Story (Online Ad 2009/09/14)
一方、Singapore Airlinesは、ユーザ・乗客・予約客のオンライン体験を向上させるため、Sapient Interactiveの力を借りて、Singaporeair.comを全面的に刷新するようだ。
Sapientのプレスリリースによれば、
Singapore Airlinesのオンラインブランドアイデンティティをリデザインし、としている。
End-to-EndのECサービスを拡充し、
グローバルなカスタマー体験を強化する。
新しいグローバルなブランド体験はSingapore Airlinesのグローバルなレピュテーションを反映し、顧客に迅速で分かりやすく、使いやすいオンラインチャネルを提供する。
今はどこの航空会社ともあまり変わりのないWebサイトだが、これをどれほど変えてくるのか期待したい。(クリックでサイトへ)
Source:Sapient / Singapore Airlines Selects Sapient Interactive to Elevate Online Experience
Singapore Airlinesと言えば、昔からそのホスピタビリティは折り紙つきで、最近もロシアのAeroflotがAir Hostessの研修先に選んだほどだ。
Source:Daily Mail / Aeroflot ditches 'revolting' hostess uniform and reveals: 'We will only hire attractive girls'
そのSingapore Airlinesが、オンラインマーケティングをもう一段ステップアップしてくる。
その理由をいくらか説明してくれる面白いデータが、最近、Nokiaが買収したDopplrにある。
頻繁に長距離便を利用する伝統的なトラベラーがSingapore Airlines、BA、Lufthansaを使うのに対して、デジタルネイティブで若く、高額所得者でより頻繁に旅行するトラベラーはBAがトップとな り、Virgin Atlanticが二位でSingapore Airlinesは三位に落ちる。
そして、旅行関係で航空会社やホテルを推薦されたのは90%。その方法は対面が88%だが、emailが62%、Twitterが28%、Facebookが25%もある。
Source:Dopplr / How the Dopplr Community Travels
このデータだけでSingapore Airlinesが新しいオンラインマーケティングを始めたわけではないが、どこのデータを見ても同じだろう。デジタルネイティブに即したマーケティング をする必要があるのだ。当然、これはその他のメガキャリアも同様の施策を検討しているはずで、今まで以上にオンライン(+携帯+モバイルデバイス)ユーザ を前提としたマーケティングの火花が散ることになる。
そして、その先には当然、FacebookやTwitterがくる。Virgin Atlantic、JetBlueやSouthWestだ けではなく、他のメガキャリアもソーシャルメディアスペースに大きなステップを踏みこんでくることになる。ソーシャルメディアスペースでのプレゼンスとエ ンゲージメントがカギになることは明らかだ。今後、ソーシャルメディアスペースにプレゼンスのないキャリアとあるキャリアのギャップは開くばかりだろう。
一筋縄ではいかないはずのJALの再建に、もうひとつ頭痛の種が増えそうな状況だ。また、この頭痛の種をなんとかする戦略がなければ、再建は...?
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