2001年以降、初めて2四半期続けて広告費が減少したそうだ。メディア別に見ると、インターネット、雑誌、屋外が増えているが、TV、新聞、ラジオの広告費減少に歯止めがかかっていない。最も大きな減少を記録したのはB2B専門誌が7.2%減を記録している。
昨日の「B2B Top 100 Advertisers」にあるように2006年のビジネス専門誌への広告費は前年比2.7%減となっていたが、その傾向が続いているようだ。全体として前年比4.6%の伸びを見せている雑誌カテゴリの中でもB2B・ビジネス雑誌が苦戦している。次に新聞の全国紙の減少が大きい。17.7億㌦から16.5億㌦へと6.4%下がり、1.2億㌦の減少だ。ここもインターネットからの広告売上が伸びているにしても紙の売上減をカバーするところまではいっておらず、苦しい時期が長引きそうだ。
この原因の多くは自動車メーカーのようだが、総じて弱含みの経済を反映したものになったようだ。そのため下半期も厳しい局面が続くと予想している。
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参考:B2B Top 100 Advertisers (Online Ad)
TNSが言うように全国、ローカルTVともにシェアを落としてはいるが合計するとまだ43.6%を占めた中心メディアであることに変わりはない。
しかし、昨年6月に出されたOPAの「A Day in the Life」という資料がある。それによるとメディア消費時間では2005年時点ですでにオンラインは23%を占めている。にもかかわらずオンラインの広告費シェアはたったの6%にしか達していない。その逆に雑誌は7%、新聞は10%のメディア消費時間にしか過ぎないが、それぞれ21%、22%の広告費シェアを持っている。
この逆転現象がいつ解消されるのだろう。いや、少なくとも是正されるのはいつだろう?
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参考:OPA "A Day in the Life" (Online Ad)
(注:参考に上げていたpdfのリンク先が変更されていたので上のpdfリンクを参照のこと)
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