以下の4項目に対して、
- ターゲットオーディエンス、ソーシャルメディアの利用、競合の情報を収集
- ターゲットオーディエンスおよびソーシャル指標に基づいた目的・目標を定義
- 実施計画を含むソーシャルメディアマーケティング戦略を構築
- ソーシャルメディアマーケティング戦略・戦術を実施するプラットフォームを選択
調査を行った2,300人のマーケターのステージは以下のようになっている。さて、あなたの企業・ブランドはどのステージにあるのだろうか?
そして、Chart of the dayに「ソーシャルメディアのアウトソーシング」があった。コンテンツ制作、ソーシャルメディアサイトのSEO対策、モニタリング、ソーシャルメディア戦略立案、ソーシャルメディアマーケティングのトレーニング、オーディエンス・インフルエンサーに対するエンゲージメントの6項目に対してアウトソースしているかどうかを訊いている。
すでにアウトソースしているところもあれば、今はやっていないが来年は検討する、そして、まったくアウトソースしていないところもある。すでにアウトソースしているのはコンテンツ制作、ソーシャルメディアサイトのSEO対策が18%、モニタリング、ソーシャルメディア戦略立案、ソーシャルメディアマーケティングのトレーニングが10%、エンゲージメントが9%となっている。
Source:MarketingSherpa / Social Media Handbook
Source:MarketingSherpa / Social Media Outsourcing
企業・ブランドにおける取り組み、特に組織・予算・人員構成などが大きく変わるため、こういったベンチマーク数値をそのまま評価するのは非常に困難だ。
ただし、「途上」や「戦略実施」レベルを合わせた63%と、「トライアル」の33%の違いは明白だろう。「戦略実施」レベルと「トライアル」の間には、深くて長い川がある。
さて、基本的に「オーディエンス・インフルエンサーに対するエンゲージメント」は、企業・ブランドが内製すべきものでアウトソースするのは馴染まないはずだが、すでに9%がアウトソースし、来年アウトソースを検討しているところが14%もいる。どうもソーシャルメディアマーケティングを履き違えているとしか見えない。従来からのレガシーマーケティングのように外部エージェンシーに丸投げし、結果だけをレポートさせるようには決して行かないのがソーシャルメディアマーケティングだ。
ユーザが求めているもの、価値のあるものとして評価するのは企業・ブランドとのダイレクト、オープン、対等、そして双方向のコミュニケーションであり、それがあって初めて企業・ブランドとのコミュニケーションや情報・コンテンツを消費、共有、再露出から拡散してくれるわけだ。ダイレクトなコミュニケーションだと思っているコンタクト先がアウトソース先だとなると話は180度違ってくる。
「ターゲットオーディエンス、ソーシャルメディアの利用、競合の情報を収集」することや、「モニタリング」を外注することとはまるで違うのだが、そこが理解されていない。まだまだ、米国でもソーシャルメディアマーケティングは黒船来航前といった状況なのかもしれない。
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