2008/03/05

Sustainability and CPG

IRI (Information Resources, Inc.) から「A Snapshot of Trends Shaping the CPG Industry」というレポートが公表されている。

これは22,000人以上の米消費者に対して、購入するブランドの選択に
  • 製品がオーガニック(自然)
  • エコフレンドリーなパッケージ
  • エコフレンドリーな製品
  • 従業員およびサプライヤーに対する公平な取り扱い(Fair Trade/Treatment)をする企業
という4つのSustainability要因がどのようなインパクトを与えるかを調査したものだ。

調査対象の約半数は上図の4つの要因のうち、少なくともひとつの要因を鍵として購入するCPG製品を決定し、それを購入するブランドを決めている。

それに加えて、購入する店舗の選択にも下の要因が与えるインパクトを調査している。
  • 従業員およびサプライヤーに対する公平な取り扱い(Fair Trade/Treatment)をする小売店
  • オーガニック製品の品揃え豊富
  • エコフレンドリーなパッケージを使った製品の品揃え豊富
  • エコフレンドリーな製品の品揃え豊富

(クリックで拡大)

IRIは、ブランド選択および店舗選択で少なくともそれぞれ2つを選択する消費者を「持続可能指向の消費者」としている。また、「持続可能性」はニッチから製品購入および消費行動に影響を及ぼす主流になりつつあるとしている。

フェアトレードで取り上げられる商品にはワイン、砂糖、ココア、米、コーヒー、紅茶、バナナなどがある。また、家庭用洗剤や掃除用品などもグリーンを謳う商品は全体が縮小する中で、66%、28%の伸びを記録している。

Source:IRI / A Snapshot of Trends Shaping the CPG Industry (pdf)
注:ダウンロードにはユーザ登録必要

CPG製品ではオーガニック、エコフレンドリー、フェアトレードが重要となり、それに加えてパッケージおよびSustainabilityマーケティングがカギを握っているのが明らかだ。

このレポートはCPGをメインとしてSustainabilityの影響を検討、調査しているが、先日の「Top 10 Marketing Trends for 2008」にあるようにB2Bでも「Green」がトップにきている。CPG以外であれ、B2Bであれ、Green、Fair Trade、Sustainability、そしてそれらをまとめるCSRがマーケティングの要になってきている。

参考:Top 10 Marketing Trends for 2008 (Online Ad 2008/3/3)

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