TNSといえばEOS Gallup Europeとともに、EU内での健康、失業、環境、開発、貨幣、EU統合など様々なトピックに関する一般市民の声を調査して多様なEurobarometerとしてまとめている。この買収によりTNSは、オンライン消費者の行動が購買意思にどのように影響しているかを明らかにし、オンラインおよびオフラインのマーケティング効果を向上させるとプレスリリースで書いている。
期待したいことがひとつある。Competeはアクティブな200万ユーザ(Competeツール利用者)、ISP/ASPパネルなどをベースとしてオンラインのデータを収集している。しかし、この大半は米国のものだ。そこに全世界のインターネットユーザ、ISP/ASPなども追加して全世界のインターネットユーザの検索行動、検索キーワード、サイト比較などのデータを提供して欲しい。
すでにCompeteは、Site Analyticsで登録ユーザには5サイトの比較データを無料で提供している。
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しかし、クレジットを使わなくても例えば、Nintendo.comへアクセスした検索キーワードのトップ5、キーワードごとのアクセスシェア、キーワードごとのサイトでの滞在時間インデックス、特定キーワードが誘引したユーザ数と滞在時間を組み合わせたエンゲージメントインデックスは見ることができる。
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Source:Compete / Brilliant! TNS buys Compete
TNSが買収したからには、少なくとも欧州のISP/ASPパネルなどを追加してくるだろうし、ツールバー利用者を増やすプロモーションも考えられる。米国だけではなく欧州のインターネットユーザの検索行動、エンゲージメントなどの精度が上がってくることは期待できる。
そして、欧州だけではなくアジア、特に日本でのパネルやユーザ増加も進めて欲しい。
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