BBCやCNETなどが報道しているようにPears Analyticsの調査によれば、Twitterで発信されているコンテンツの40.5%は「Pointless Babbles(意味のないおしゃべり)」だ。そして、価値があり転送されるようなコンテンツはたったの8.7%にしか過ぎないそうだ。
Source:BBC / Twitter tweets are 40% 'bables'
Source:CNET / Study: Twitter is 40 percent 'pointless bable'
Source:Pears Analytics / Twitter Study (pdf)
「やっぱり、Twitterとかいうツールは使えないな」と思われた方も多いのではないだろうか。しかし、その調査結果には、「Conversational」が37.55%、「News」が3.60%あることも示されている。
そして、「Conversational」や「News」にある「Pass along value」を見出して、RTされるコンテンツが8.70%あるということだ。
昨日、「Social Media Trends」で書いたように、一面識もない赤の他人のコンテンツを消費し、価値を認め、転送、リンク、RTなどでコンテンツを共有、再露出してくれるのがソーシャルメディアスペースのユーザだ。
彼らが新しいコンテンツの露出、共有、再露出チャネルを構築している。
参考:Social Media Trends (Online Ad 2009/09/09)
例えば、AlexaでWebサイトへのインバウンド(流入)トラフィックを見ると、Starbucksの場合、Twitterは3.16%を占めている。Amazonは0.75%、Zapposは3.37%、Whole Foods Marketは4.79%になっている。
Source:Alexa / Starbucks
Source:Alexa / Amazon
Source:Alexa / Zappos
Source:Alexa / Wholefoodsmarket
まだまだTwitterをソーシャルメディアマーケティングに導入して日が浅く、Twitterフォロワー数もそれほど多くもない企業が大半なので、例で挙げたのは特異な企業・ブランドかもしれないが、インバウンドトラフィックトップ10にTwitterが入ってきたケースが出てきている。
そして、もうひとつ見逃せないのはFacebookからのインバウンドトラフィックだ。こちらはTwitterに比べればマーケティングに活用されてから日も長く、多数の企業・ブランドが実績を上げているだけにトラフィックシェアも高い。上の例でいけばStarbucks、Amazon、Zappos、Whole Foods Marketはそれぞれ14.04%、2.48%、2.99%、3.71%を占めているし、Twitterがトップ10に入らなくてもFacebookは必ず顔を出している企業・ブランドは多い。
検索エンジンやポータルサイトからのインバウンドトラフィックが多いのは当然だ。しかし、FacebookやTwitter、あるいはYouTubeといったソーシャルメディアスペースからのトラフィックが上位に進出してきている。
新しい露出、共有、再露出チャネルがソーシャルメディアスペースに構築されつつある。そのトリガーの一つがTwitterなのだ。
最後に、Twitterの40.5%が「Pointless bubble」だとしても、それは世界中にあるWebやBlogの「Pointless bubble」と大差ない比率ではないだろうか。どんなブランドでもいい、Googleで検索すると1億とか2億、Yahooなら3億とか4億の結果が返ってくる。まず、どんなにブランドが努力してもそんな数のコンテンツを作ることはできない。あちらこちらで善意に引用、コピーされたとしてもそんな数になるだろうか。検索結果の大半はアフィリエートや、リンク集合ページであったり、意味もなくブランドリストがあるだけだ。多分、WebやBlogの「Pointless bubble」の方がもっと多いはずだ。
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