参考:Rich Media CTR (Online Ad 2009/02/16)
参考:EU CTR 2008 (Online Ad 2009/03/18)
しかし、Vitrueから出てきたデータによれば、FacebookのWallポストに対するCTRはとんでもなく高い。
Vitrueは6.49%だと推測しているとAdAgeが伝えている。ただし、これはVitrueが認めるように推測の域を出ていない。
それは、友人やファンのニュースフィードを表示するWallポストに何人が露出されているか不明だし、アクセスしていないときにWallポストにフィードが流れてしまい、見ることがないこともあり得るからだ。だからCTR算出の根拠となる母数が不確かだ。100人のファンがいるブランドページが5クリックをゲットすればCTRは5%だが、20人しかWallポストを見なければ20%となるということだ。
そこでVitrueは3つの仮定で話をしている。
- Facebookの米オーディエンスの十二分の一がある特定日時にアクセスしていると仮定した場合、CTRは6.49%
- Facebookの米オーディエンスの八分の一がある特定日時にアクセスしていると仮定した場合、CTRは4.32%
- Facebookの米オーディエンスの五分の一がある特定日時にアクセスしていると仮定した場合、CTRは2.12%
- 13-17歳 40%
- 18-24歳 30%
- 25-34歳 14%
- 35-44歳 10%
- 45-54歳 4%
- 55歳以上 2%
- 女性:56%
- 男性44%
AdAgeが伝えた第一報に続けてVitrueは続報を出してきた。それが5ヶ月間の2億impressionをモニターした結果としての曜日毎のCTRだ。
平均すると6.76%で、火曜日が9.89%、水曜日が9.87%、そして月曜日が9.40%と週前半は9%を超えている。一方、木曜日以降土曜日までは5%、あるいは3%を切っている。
それにしても、オンラインバナー広告どころではなく、EmailのCTRも軽く超える反応がある。
Source:Vitrue / SRM Findings
Source:MediaPost / Tuesday Super For Facebook Brand Pages
これはVitrueが新規リリースしたVitrue Social Relationship Managerの販促用に出してきたデータだし、そのデータ収集方法や処理の推論・推測に突っ込みを入れる必要はある。
しかし、
- ユーザが参加するソーシャルメディアスペースに参加するブランドからのポストであること
- 自分の友人、あるいはファンになっているブランドからのニュースフィードであること
- 他ユーザがブランドと行う会話がオープンに、透明に開示されていること
- 自分がブランドとの会話をイニシエートし、友人を巻き込むこともできること
- 一方的な売らんかなの押しつけマーケティングチャネルに落とし込まれることはないだろうという期待があること
ここにあるのは、「対等な立場でオープンにブランドと会話したいという消費者・顧客」の姿だ。これが広告というコミュニケーションメッセージをひっくり返す元になっていることを関係者はまだ理解していない。いや、そんなことはあり得ない。そんなことは理解したくないと思っている。
今年4月の宣伝会議サミットで、日産自動車の野口氏(グローバルブランドコミュニケーション、CSR部長)は、「一方的なコミュニケーションの時代ではない。(ユーザ・消費者と)一緒にやってゆく時代だ。その意識がないと振り向いてももらえない」と語っていた。新しい見かたを取り入れている関係者はいるが、そのサミットを特集した宣伝会議の号で野口氏の上のコメントは取上げられてはいなかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿