2009/09/29

Social Media Tips from Kodak

Kodakから「Social Media Tips」という資料が出ている。サブタイトルは、「Sharing lessons learned to help your business grow」だ。

CMOでVPのJeff Hayzlettが巻頭に次のように書いている。
TwitterやFacebookといったソーシャルメディアになぜ時間を費やすのか?それは、今日のメディアシーンで、顧客がいる場所にいる(参加する)ことが絶対的に重要だからだ。Kodakはこのマーケティング哲学をいつも実践してきた。そして、今日、それは、ソーシャルメディア(スペース)でアクティブであることを意味している。

ソーシャルメディアが重要なのは、顧客と双方向での会話を行う機会を与えてくれることだ。顧客に最善を尽くす方法を知ることよりも、顧客から直接それを聞くこと以上に貴重な方法はあるだろうか?ソーシャルメディアは、会話をおこし、顧客からのフィードバックに対応し、そしてアクティブな会話を継続する新しい方法を可能にしてくれる。
内容的には、巻頭に続き、ソーシャルメディアスペースの現状として、Facebook、Twitter、YouTube、Blogを取上げて数字を挙げている。次に、「ソーシャルメディアってのは子供向け」、「米国では人気だが世界では?」「ソーシャルメディアはビジネスで使えない」といった神話を砕き、BlogやTwitterの秘訣10を挙げて、Kodakのメディア戦術を説明している。

それが下の図だ。
この戦術を説明する文としてKodakは次を入れている。
企業は製品、顧客・消費者・ユーザ、あるいはブランドに関する会話を「コントロール」することも、「利用する」こともできない。
この理解の上に、「コンテンツ制作」、「供給」、「エンゲージメント」、「測定」を核とした戦術がある。
戦術に続き、Kodakのソーシャルメディアポリシー、ソーシャルメディア活動の実例を挙げて、最後にKodakのソーシャルメディア展開を示している。
Source:Kodak / Social Media Tips (pdf)

Kodakと言えば、4月にFacebookの戦略を紹介した。

参考:Kodak Facebook Strategy (Online Ad 2009/04/17)

今年初めからソーシャルメディアマーケティングを新しい段階に引き上げていたKodakが、「ソーシャルメディアの秘訣」「企業ビジネスの拡大を支援するため経験を共有する」という資料を公開したということだ。

「Sharing lessons learned to help your business grow」という資料を日本のグローバル企業が出せるのだろうかと考えてしまう。

そして、Kodakが参加しているTwitter、Facebook、YouTube、Flickr、そしてBlogを活用したマーケティングを日本のグローバル企業がやっているだろうかと考えてしまう。

ソーシャルメディアスペースに参加しているのは米国ユーザだけではないし、米国ユーザ向けに制作、供給され、エンゲージし、そして測定されるコンテンツは世界のソーシャルメディアスペースのユーザに共有され、再露出される。例えば、Starbucksのwallに非英語のコメントは7%ある。そして非英語圏ユーザが英語でコメントした数はそれを上回る。世界中のユーザがStarbucksの英語コンテンツを消費、共有、再露出している。この現状を見れば、日本のグローバル企業は米国の一部先進企業を追い抜く勢いでソーシャルメディアスペースに参加する必要がある。

しかし...?

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