2007年Q1におけるEmailの開封率、クリック率がeROIから出ている。
昨年Q2時点での調査と比べてみる。
上が2006年Q2、下が2007年Q1での曜日における開封率とクリック率だ。一見して土日の開封率が今年になって下がっているのがわかる。昨年はそれぞれ38.3%、37.1%と曜日別の開封率でもっと高かったわけだが今年は12%と14%だ。クリック率は昨年はだいたい5%(4.4%から5.4%の間)だったが、今年は平均すると3.5%強(2%から5%の間)と大きく落ち込んでいる。
eROIはこの原因としてまず季節要因を挙げている。季節がよくなると土日に外出する機会も多くなり、メールを開封しなくなるという説明だ。しかし、それなら月曜日の開封率が上がってもよさそうなものだが、月曜日も昨年の35.7%から今年は26%へと落ち込んでいる。
もうひとつeROIが原因として挙げているのは、Yahoo、AOLといったフリーメールプロバイダーが「画像off」をデフォルト設定としたため、土日の開封率が落ち込んだのは無理もないとしている。しかし、メールを開封しない限りonであろうと、offであろうと画像を目にすることはないわけで、画像off設定が開封率に関係するとは思えない。
また昨年の調査によると、、パーソナルユースのメーラーとしてはGmailがトップ、Yahooが2位だが、AOLは2%にしか過ぎない。AOLがどんなにユーザ数を伸ばしたとしてもYahooとAOLが設定をoffとしたからという説明に力はない。
次に上が2006年Q2、下が2007年Q1での時間帯ごとの開封率とクリック率だ。
深夜・早朝の時間帯では、深夜帯の開封・クリック率が上がり、早朝帯で若干開封・クリック率が下がっているように見える。
日中では総じて開封・クリック率ともに平均的に落ちているように見える。
Source:eROI /Email Marketing Statistics By Day and Time (pdf)
Source:eROI / Q2'06 eROI Email Statistics (pdf)
(pdfダウンロードには登録必要)
メールはオンラインマーケティングにおいて重要な位置を占めているが、個人ユーザの受信メール総数の増加、それに伴うSPAMの増加や画像off設定などによりROIが下がり続ける問題を抱えている。eROIなどが提供するエンタープライズベースのemailマーケティングシステムなどを使い、曜日や時間帯を特定し、コンテンツや仕掛けに力を入れ、LPOも最適化したとしても急激な改善は難しいように見える。
それだからこそeROIには納得できる調査分析を提供してもらいたいのだが...。
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