5月のエントリ、「Panasonic and LGE Will Be the Worst in Greenness」で心配していたようにPanasonicとLGEが最下位になるのではなく、Sonyが最下位にランクされている。これはヨーロッパと米国におけるIPR (Individual Producer Responsibility) への対応の違い、ダブルスタンダードを持ち、米国でIPR反対のロビー活動をしているためのペナルティがひとつ。そしてPVC (Polyvinyl Chloride: ポリ塩化ビニル)、BFR (brominated flame retardants : 臭素系難燃剤) といった 有害物質の使用中止時期を公表していないことによる。また、資源のリサイクル率も公表していないことも今回の評価として挙げられている。
2006年8月から4回目を数える今回の調査まで一貫してランクを落としてきているのは、HP、LGE、Sonyの3社だ。Sonyは部品・材料における環境管理物質管理規定などで高スコアを挙げているが、上述の評価により最下位となっている。
Source:Greenpeace / How the companies line up
Source:Greenpeace / Guide to Greener Electronics (pdf)
今年3月、Appleが最下位にランクされたあと、5月に入りSteve Jobsが有害化学物質排除と製品リサイクルに関してオープンレターを公開していた。その努力を評価して今回のランキングでは評価2.7から5.0へ、14位から10位へランクアップした。
参考:Greenpeace Ranks Apple Last in Greenness (Online Ad 2007/4/9)
参考:Panasonic and LGE Will Be the Worst in Greenness (Online Ad 2007/5/7)
PanasonicやLGEが最下位になるのではないかと心配した5月7日のエントリで以下のように書いた。
- 特に日本企業ではPanasonicが最下位になりそうなわけだが、Greenpeaceキャンペーンや、Appleの動きなどをモニターしているのだろ うか?この頃、日本であまりGreenpeaceの動きが報道されることがないが、どんな次の手を検討しているのだろうか?
- もしPanasonicを対象とした次のキャンペーンが行われた場合、PanasonicのCEOはどんなOpen Letterを出すのだろうか?それもJobsのように役職名なしのOpen Letterを書けるのだろうか?
- グローバルなブランディングのリスク管理として興味が尽きない。
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