SPAMや個人のメールボックスが大量のジャンクemailで溢れかえっている現状にもかかわらず、UKのB2Bマーケターはより一層、予算を計上して、より頻繁にemailを送出するという結果が出ている。
Criticalが21%、Very Importantが43%、Importantが23%で合計すると87%がemailマーケティングの重要性を認識しており、認めていないのはわずかに13%だ。前年と比べると77%はemailキャンペーンを増やしており、67%は対象ターゲットも増やしている。68%のB2Bマーケターは少なくとも1ヶ月に一度はemailキャンペーンを実施している。そのうち半分近く(47%)が一回に送出するemailは1,000通以下だ。
ところがまだまだemail予算は少ない。50%は前年比予算を増やしてはいるが、三分の二は全予算の10%以下がemailとなっている。また、8%はemail予算が全くない。
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Source:Newsweaver / Email Goes From Strength to Strength (pdf)
さて本調査はemail開封率についても書いている。既存顧客のemail開封率はかなり高いと期待しているB2Bマーケターの願望が明らかだ。見込み客を含む全ターゲットへ送出したemailの開封率を見ると、調査対象の三分の二は30%以下だと見ている。しかし既存顧客の場合、調査対象の55%は開封率が20%~50%にも上ると見ている。
つい最近、eROIのemail開封・クリック率を紹介したが、それによると日中の開封率は30%以下のようだ。深夜、早朝に40%を越えることもあるがこれはB2Cも含んでの数字だから割り引いて考える必要がある。(B2Bのターゲットも深夜、早朝に仕事用メールをチェックするだろうが...?)
それと比べると非常に高い期待を掛けているわけだが、昨日アップした「Connecting Through Content」で紹介したようにマーケターとテクノロジーバイヤーにはコンテンツに対する温度差が存在する。マーケターがバイヤーに対して訴求したいとするコンテンツと、バイヤーが求めるコンテンツはかみ合わないところがあるわけで、マーケターが期待する開封率にもそれが言える。B2Cに比べれば高い開封率、クリック率を期待できるのは事実かもしれないが、今回の調査結果をそのまま鵜呑みにしてしまうと期待する開封率には程遠い結果となるだろう。
とにかく開封率だけしか調査せず、クリック率を調査していないのは片手落ちだと言えるし、マーケターとバイヤーの間に存在する温度差を考慮していない調査の価値は半減してしまう。
参考:Email Marketing Statistics by Day and Time (Online Ad)
参考:Connecting Through Content (Online Ad)
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