Efficient Frontierから2008年Q3の検索エンジンレポートが出ている。
Efficient Frontierは20カ国、200社を顧客に持ち、SEMサービスを提供している。2007年Q3から2008年Q3まで、Efficientの特定クライアントの600億impression、4.28億クリックをベースに各検索エンジンの成果をレポートした最新版からまずCTRを見る。
非金融、金融の両カテゴリでMS LiveのCTRがトップ。これはYahoo!やGoogleが抱えるシンジケーションのないMS Liveの質の高いトラフィックが貢献している。ただし、CTRは低下している。
次にCPCおよびROIを見る。
CPCはGoogleが非金融で0.61㌦、金融で2.98㌦で3社中最も高い。前年比で4.7%アップしている。それを反映してGoogleのROIは3四半期連続で低下している。ROIで見る限り、MSが両カテゴリでトップの結果を残している。
Source:Efficient Frontier / Search Engine Performance Report Q3 2008 (pdf)
(要登録)
それにしても非金融カテゴリにおいて、Yahoo!にしても1%前後、MS Liveにいたっては3%を越えているというCTRは脅威的だ。上に書いた特定クライアントの600億impression、4.28億クリックから単純に計算すればCTR は「0.71%」だ。それでもまだ高い。通常のCTRであればYahoo!のそれの十分の一、0.1%前後ではないだろうか?
Efficientの非金融カテゴリには、旅行、小売、自動車、B2Bが含まれているが、どのようなSEMを行えば単純平均の「0.71%」をたたき出すことができ、MS Liveを使って3%を越えるCTRを出すことができるのだろう?
これはEfficient Frontierが抱える特定クライアントが、オフラインの露出が膨大なビッグブランドで、オンライン露出量が半端なボリュームではなく、オフラインとオンライン露出のシナジーがうまく機能しているからなのかもしれない。また、オンライン露出を行うサイト選択がポイントなのかもしれない。
しかし、どうしても眉に「○○」をつけたくなるような数値だ。
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