米国のTwitterユーザの大半は、35歳以上で、18~24歳は10.6%しか占めていないという記事をReutersのBlogger、Alexei Oreskovicが書いている。
comScoreのBlogでもそれを取り上げながら2つグラフを示している。
2月のTwitterへのトラフィックは、全世界から前年比700%増の1,000万ビジター、米国からはそれよりも多い前年比1,000%増の400万ビジターというほど爆発している。
しかし、それを年代別にみると面白い事実が見えてくる。18~24歳という従来から考えられてきたアーリーアダプター層はインデックスで見ると88でしかない。ということは標準からすると12%もTwitterへアクセスしないことになる。反面、25~54歳は標準よりも多いインデックスが得られている。45~54歳は136なので、標準より36%もアクセスしていることになる。
Source:Reuters Blogs / Twitter older than it looks
Source:comScore Blog / Twitter Traffic Explodes... And Not Be Driven by the Usual Suspect!
結論として、Reuters、そしてcomScoreが導き出したのは、「従来からのアーリーアダプターモデルの再検討が必要なのでは」ということだ。
MySpaceにしても、Facebookにしても最初は大学生や十代の若者が人気を先導したが、今、その中心層は中年層に移ってきているからということではなく、Twitterの場合、人気の出始めの初期段階で、すでに中高年も参加しているという事実がある。この事実は「従来からのアーリーアダプターモデル」とは相いれないからだ。
すでにインターネットを長年にわたって使ってきた相当数のユーザが存在している。10年、15年と利用してきたユーザが何億人といる。仕事で使い始め、退職後をインターネットで豊かな生活を送っているユーザもいるだろう。彼らはBlogをやるだけではなく、SNSで友人、知人、親戚、同窓生など若年層とは比べ物にならないネットワークパワーを駆使している。
彼らの購買力を考えると企業・ブランドもSNSを若年層だけのニッチなメディアスペースとして放って置くことはできなくなっている。既成メディアWebサイトへ露出するだけではなく、ターゲットユーザが参加するメディアスペース、ソーシャルメディアスペースに企業・ブランドも参加し始めている。
パラダイムシフトが進行しつつあると思う。
参考:Paradigm Shift (Online Ad 2009/02/02)
参考:Kodak Facebook Strategy (Online Ad 2009/04/17)
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