それによると、TVとインターネットを同時に利用しているマルチタスカーが増えている。欧州では2006年からすると38%増で全体の22%に達している。
マルチタスカーのプロファイルを見ると;
- その大半は35歳以下
- 複数メディアをいつも利用するユーザの4分の一(25%)は、デジタルユースカテゴリ(16-24歳)に属する
- その29%は「Golden Youth(25-34歳:インターネットのヘビー+エンゲージユーザ)」に属する
- 45-54歳のマルチタスカーは13%、55歳以上は11%にしか過ぎない
- 55歳以上の「Silver Surfer」も複数メディアを同時利用するようになってきたデモグラフィックスに属する
- 2006年からするとメディアのマルチタスキングが75%も増えている「Silver Surfer」は今後の重要なターゲットを構成する
さて、TVおよびインターネットのマルチタスカーと、それ以外のインターネットユーザにおけるインターネット活動の差を見てみる。SNSとIMでの差が大きい。マルチタスカーはSNS(53%対33%)、IM(51%対27%)を含み、すべてのインターネット活動で非マルチタスカーを凌いでいる。いかにマルチタスカーがヘビーなユーザ、コミュニケーターであるかが分かる。
次にTVおよびインターネットのマルチタスカーはそれ以外のインターネットユーザと比べ、製品やサービスの調査・購入検討時に、企業・ブランドサイト、価格比較サイト、そして製品レビューサイトからの情報法をより多く入手している。
また、TVおよびインターネットのマルチタスカーの半分(48%)は、それ以外のインターネットユーザ(36%)と比べ、ブランドに対するマインドを活発に変えているそうだ。
Source:EIAA / Media Multi-taskers (pdf)
EIAAは、上述の「ブランドに対するマインドを変えている」という点から、WOMから「WOW(Word of web)」へ急速に移行していると結論づけている。
対面WOMからオンラインWOMへという流れがようやく検証されてきた。上述の企業・ブランドWeb、価格比較、レビューサイト以外にも、Email、IM、SNS、Blog、チャットなど多くのコミュニケーションチャネルでブランドが語られている。対面WOMの情報ソースは既存のレガシーメディアだけではなく、オンラインメディアでもあるし、オンラインのコンテンツが増えてきているのは間違いない。
ブランドのコントロールできないコンテンツがオンラインで消費されている現状で、レガシーメディアを使ったコントロールも、既存のPRフローも効果はない。
オンラインでのブランドコンテンツをいかに効率よく、露出、消費、共有、再露出へつなげるかが最も重要になってくる。また、オンラインでのブランド評価をどのように保護、管理するかも課題となってくる。コンテンツ消費をモニターすることがまず重要だが...?
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