eROIから「Use of Testing in Email Marketing」という資料がリリースされている。623人のEmailマーケターを対象に、どのようにemailマーケティングを改善しているか、あるいはしていないかを調査したものだ。
まず、37%はEmailキャンペーンのテスト・検証をまったく行っていない。
その理由は、検証方法がわからないが33%、検証する意味がわからないが8%もいる。
これが現実だろう。
Emailマーケティングのみならず、すべてのマーケティング戦略・戦術において結果だけを求める企業・ブランドが存在する。バズを発生し、メディアでも 取り上げられ、大きな成果をあげたマーケティングを踏襲し、自社・ブランドにそのまま持ってこようとする。テストもせずに。
さて、テスト・検証しているEmailマーケターは何をしているかというと、デザイン、発信頻度、発信時間など様々だが、eROIの調査結果では「タイトル・件名」がトップ、「Call to action(行動促進?うまい日本語がない)」、「デザイン」、「本文」が続いている。
MarketingSherpaの調査では、「タイトル・件名」をテスト・検証することが中・上位のROI結果をもたらしたとするのが85%に達しているそうだ。
Email発信時間をテストしているケースも報告されている。それによると、マーケターの38%は発信時間のテスト・検証を行っており、その49%は日中(10時から2時まで)の発信がベストで、35%は始業(6時から10時まで)の発信がベストとしている。
Source:eROI / Use of Testing in Email Marketing
これら以外にも発信頻度、セグメント化、A/Bテスト、複数要素テストなどが調査されている。
Emailの配達率、開封率、CTRは、それ以外のオンラインマーケティング戦術の中でも群を抜く高率を叩き出している。それだからこそ、他のマーケティング戦術の中でも多くのマーケターがその価値を認めている。当然、予算も増額される傾向にある。
参考:Email Trend 2008Q3 (Online Ad 2009/02/24)
参考:Marketing & Media Survey 2009 (Online Ad 2009/03/12)
効果を認めているEmailだからこそ、テスト・検証が必要なのだが、37%が何もしていないというのは理解できない。これが現実かもしれないが、結果だけを求めてもそれが得られる可能性は少ないことを知るべきだ。
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