Economistだけはまだ前年対比でプラスになっているが、残りは全滅といった状況だ。
Source:Sillicon Allery Insider / Business Magazines Head For The Abyss
売りに出されているBusinessWeekが最も落ち込んでいる。Economistにしたところで、起死回生の挽回策があるわけでもない。
もうひとつSilicon Alley InsiderのChart of the Dayがある。今度は、各サイトでの滞在時間のグラフだ。Facebookはアクティブユーザが2億人いると言っているので、6月にFacebookのアクティブユーザは数10億時間をサイトで費やしたことになる。その費やされた時間がどこから搾り取られてきたかというと、これはもうレガシーメディアからでしかない。
Source:Silicon Alley Insider / Users Spend A Billion Hours On Facebook In June
オンラインにおいてニュースやクオリティコンテンツがタダで入手できる状況がある限り、レガシーメディアは印刷・編集・輸送といったコストをどこへも転嫁できない。NYTがオンラインの有償化を目指しているようだが、確か2005年にTimes Selectを一時期有料化したが、2007年に無料化へ後戻りしていた。結局、前回と同じ道を戻ることになるのではないだろうか?
参考:The End of Paid Content (?) (Online Ad 2007/08/10)
昨日、「How Teenagers Consume Media」で引用したように、デジタル化しか生き残る道はないように見える。
カンヌでMSのCEO、Steve Ballmerが、「消費者は10年以内にデジタルプラットフォームを通して、すべてのメディアにアクセスするようになる。ということは、オンラインとオ フラインのコンテンツプロバイダーは、迅速に変化する状況に適合してゆく必要がある」。また、「スタティックなコンテンツは将来まで生き残れないから新 聞、雑誌、そしてTV番組といったレガシーコンテンツは、すべてオンラインになる」と語っている。参考:How Teenagers Consume Media (Online Ad 2009/07/16)
そうなのだが、印刷メディアが印刷・編集・輸送などのコストをオンライン広告収入だけで埋めるには無理がある。オンラインを残して、印刷メディア部門を切るといった策は愚者の選択でしかない。
そのうち、もしプリントのクオリティメディアが全滅したとき、GoogleやYahooはどうするのだろう?
今のところ、回答のない大問題だ。
そして、GoogleやYahoo自体も対岸の火事を一人ほくそ笑んでいることはできない。
Source:Silicon Alley Insider / Street Expects Another Lousy Quarter
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