2009/07/22

Social Media Engagement Report

Wetpaintと、Altimeter Group(以前、ForresterにいたCharlene Liがパートナーになっている)というところが共同で、BusinessWeek/Interbrandの「Best Global Brands 2008」がランクしている100社のソーシャルメディアスペースへの参加、ユーザとのエンゲージメント、そしてそのエンゲージメントが、企業・ブランドの売上・利益といった最重要の財務指標とどのように関連しているかを調査したENGAGEMENTdbというレポートを出している。

調査したソーシャルメディアスペースには、Blog、SNS、フォーラム、コンテンツ共有サイト、Flickr、Wikis、Twitter、YouTube、評価・レビューサイトなどがあり、各社ごと、業界ごとにどれくらいのソーシャルメディアスペースにエンゲージしているかをスコア化し、4つのプロファイルに分類している。

そのランキングは下図のようになっている。Starbucksが、11のソーシャルメディアスペースに参加し、スコアとしては127を獲得、プロファイルとしてはMaven(≒玄人)とされ、ランキングトップを飾っている。
Source:MarketingVox / Starbucks Most Engaged Among Top 100 Brands on Web
Source:ENGAGEMENTdb / 2009 Report

170万人が参加しているSAPコミュニティネットワーク(SCN)を持つSAPにはソーシャルメディア担当者が35人いるのは当然だが、Starbucksは6人、Toyotaはたった3人でソーシャルメディアエンゲージメントを回していることに驚かされる。

SAPはSCNを含み10チャンネル、Toyotaは7チャンネル、そしてStarbucksは11チャネルを運営している。これだけのチャネルでコンテンツ更新、ユーザとの会話、コンテンツモニター、レポートなどを行うために6人とか、3人でできるのだろうか?

とくにStarbucksはFacebookだけで363万人以上のファンを抱えている。ファンの書き込みも分単位で行われている。ソーシャルメディアスペースでの書き込み、コメントモニターを自動化するツールが使われているようだ。
(クリックでサイトへ)
さて、今回のレポートは基本的に米国企業をベースとしているが、ソーシャルメディアスペースに参加するのは何も米国ユーザだけではない。欧州・アジア・南米ユーザもFacebookであれ、MySpaceであれ、Twitterであれ、Flickrであれ、スペースに参加し、サービス・ツールを活用している。当然、どの国の企業・ブランドも取り組まなければならない課題のひとつだ。

そしてのこの課題のひとつは、自前メディアという属性を持ち、顧客・ユーザとの直接対話チャネルであるだけにファン、サポーター、アドボケーターを育成していくためにも企業・ブランドにとって価値のあるチャネルのはずだ。

参考:Michael Jackson on Facebook (Online Ad 2009/07/13)

ところで、日本のグローバル企業・ブランドにソーシャルメディア担当者は何人いるのだろう?いや、ソーシャルメディアを担当する部署はあるのだろうか?

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