この頃、ちょっとCTRづいている。独フランクフルトに本拠を置くAdtechからヨーロッパ主要国のCTRデータが出てきたので紹介する。
2008年10月から12月にかけてヨーロッパ6カ国、5,000のWebサイトに供給した100億のディスプレイ広告のCTRをまとめたものだ。
それによると0.11%から0.19%の間で上下し、平均CTRは0.12%。ただし、CTRは国、季節、広告サイズによって大きく変動している。
国ごとの平均CTRを見ると、仏が0.18%でトップ、英が0.13%。独が0.1%、ノルウェーが0.06%、フィンランドが0.05%、スウェーデンが0.04%だ。
そして広告サイズごとのCTRは下の通り。(CHはスイス、SEはスウェーデン、DKはデンマーク)
Source:AdTech / Click Through Rate - Up and Down
ビデオやPop-up、そしてHalfsizeのように目を惹く動きや大きさのあるディスプレイ広告のCTRが高い。ビデオは平均1.7%、Po-upとHalfsizeは0.5%だ。また、独のビデオCTRが2.61%とダントツの高さを示している。
参考にあるように、米国でも、リッチメディアでも検索でも今後、CTRが急上昇する見込みはない。欧州では若干CTRが上昇しているように見えるが、数年前までのレベルにまで戻る保証はない。
参考:Search CTR 2009 (Online Ad 2009/03/10)
参考:Rich Media CTR (Online Ad 2009/02/16)
参考:CTR 2008 (Online Ad 2008/12/08)
こんな状況でもCTR、impressionしか広告効果指標として使っていない代理店、クライアントがいるのだろうか?そうでないとすると、何を指標として使っているのだろう。DoubleClickがいうようなInteraction、あるいは別のもの?
どう考えても、今までの広告効果指標では低下するROIを説明できない。いや、ひょっとすると広告効果指標さえ考えていないのかもしれない。
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