2010/03/04

Online News Room 2010

Verizonのニュースセンターがある。

Source:Verizon / Newscenter

ま、一目で他企業のニュースセクションとは違うのがおわかりだろう。
  • 注目させるグラフィック
  • 豊富なテキスト、ビデオ、オーディオコンテンツ
  • 検索機能提供
  • RSS登録
  • Email登録
  • Blogリンク
  • Twitterリンク
  • Press Kit提供
  • メディアコンタクト
などが、明確、正確、適切に配置され、提供されている。

オンラインニュースルームの目的、メリットと言えば、
  1. オンラインマルチメディアコンテンツ提供
  2. メディアカバレージ増加
  3. 検索エンジン対策
  4. メディアおよび消費者にメッセージを直接配信
  5. オンラインレピュテーション管理
  6. ソーシャルメディアコンテンツ追加
  7. 効果可視化、計測
などだ。これらのポイントを前提として、さて、ここで質問です。
  1. 御社のニュースルームは頻繁に、意味があり、適切でエンゲージするコンテンツを配信していますか?

    あるいは、単純に昔通りのプレスリリースを流すだけですか?

  2. ジャーナリスト、消費者、投資家、ステークホルダー、顧客・会員など広範なオーディエンスに向けたニュースルームですか?

    あるいは、既存レガシーメディアを考えているだけですか?

  3. 彼らオーディエンスにテキスト、画像、ビデオ、オーディオ、PDF、Blog、ニュースフィードなど多様なコンテンツを提供しているニュースルームですか?

    あるいは、テキストベースのプレスリリースだけですか?

  4. 彼らオーディエンスがニュースルームにアクセスした際、友人にクチコミしたり、コンテンツを共有できるニュースルームですか?

    あるいは、印刷物を提供するだけですか?

  5. 検索エンジンが巡回し、最新コンテンツを検索結果に表示し、検索ユーザに正しい情報を伝えているニュースルームですか?

    あるいは、主な検索エンジンでひどく下にランキングされていますか?

  6. 最新のWebデザインや事例を参考にしてアクセスユーザが迷子になることなくコンテンツを見つけ易く、保存したり、検索したり、並べ替えたりできるニュースルームですか?

    あるいは、テキストベースのプレスリリースだけですか?

  7. アクセスユーザの再訪を促進したり、メインセクションの製品、サービス、企業情報、ミッションへトラフィックを誘引したり、ユーザが企業とエンゲージするようになっているニュースルームですか?(コメント、フィードバック、募金、投資、登録、引用など)

    あるいは、テキストベースのプレスリリースだけですか?

  8. 企業のコンタクト情報などをSPAMから守るニュースルームですか?また、マルチプラットフォームからアクセスできるニュースルームですか?(PC、Email、携帯、ソーシャルメディアから)

    あるいは、PCアクセスだけを考えたニュースルームですか?

  9. アクセスユーザが求める多様なチャネルに応じてメッセージ、コンテンツを配信できるニュースルームですか?(検索エンジン、Email、Facebook、Twitter、Blog、YouTubeなど)
    そうして、それらのスペースからユーザのトラフィックを誘引できますか?

    あるいは、オンラインコンテンツはすべてWebマスターの許可が必要ですか?

  10. アクセスユーザのトラフィック、アクセス場所、ユーザが消費、共有、コメント、書込み、登録したアクセスコンテンツなどをトラッキングするニュースルームですか?

    あるいは、そんなデータを求めても無理ですか?

  11. 自社のオンラインブランドレピュテーション、リスクをモニタリングしていますか?また、競合のバズ、マーケティング戦略をモニタリングしていますか?

    あるいは、そんなことは考えたこともないですか?そんなことはPR部門には関係ありませんか?
Source:What is an Online Newsroom?
Source:iPressroom / 10 Reasons Why You Need a Better Online Newsroom in 2010

iPressroomの「10 Reasons why you need a better online newsroom in 2010」の10の箇条書きは内容を若干修正し、その上で11番目を追加している。

ソーシャルメディア対応を云々する以前の問題も多々ある。それはコンテンツのオンライン化、マルチメディア化、コンテンツのコンテキスト、検索エンジン対応、再訪促進策、レイアウトなどだ。それらに対応した前提で、ソーシャルメディア化やモバイル対策が求められている。そして、最後の11項目めにバズモニタリングを付け加えた。

広告やマーケティングなら今までもレガシーメディアにおける競合調査はやってきた。積み上げられたティアシートや出稿回数を比較し、NielsenのAdRelevanceで算出したimpression数、gifファイルや推定広告費を比較してきた。

しかし、下図にあるようにEmailマーケティング、SEOを除くと、Blogしたり、RSS・Podcast、ソーシャル検索、ソーシャルネットワーク、Twitter、Webコンテンツ管理を担当しているのは、ITやマーケティング部門ではなく、PR部門となっている。EmailマーケティングやSEOもPR部門の比率は高い。
この状況下で、PR、広報部門が最先端に近くデジタル化しなければ、競合や世界のグローバル企業・ブランドとのギャップは広がるばかりだ。デジタル化とはコンテンツをオンライン化、マルチメディア化することは当然、もちろんのことで、その先にあるソーシャルメディア化、そして、ピアエンゲージメント、リレーションズ、コネクションを見据えた体制が必要となる。

既存の組織で可能だと考えられますか?

Source:iPressroom / 2009 Digital Readiness Report

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