それに参加する各社の講演者リストがある。
- Whole Foods、Bill Tolany、Head of Social Media
- Adidas、Chris Barbour、Head of Digital Marketing
- Pepsi、Josh Karpf、Senior Manager, Digital Media Communications
- Paramout Pictures、Amy Powell、Head of Interactive Marketing and Social Media
- McDonald's、Heather Oldani、Director, US Communications
- Nokia、Molly Schonthal、Head of Social Media, North America
- General Motors、Connie Burke、Communications Manager
- Intuit、Kira Wampler、Social Marketing Leader, Small Business Div.
- Dell、Caroline Dietz、Social Media and Communications Representative
- Citi、Paul Butcher、Head of Digital Media
- Johnson & Johnson、Robert Halper、Director, Video Communications
- Siemens、Stefan Heeke、Director of Online Marketing
- Intel、Suzanne Fallender、Director of CSR Strategy and Communications
- Samsung、Esteban Contreras、Social Media Manager
- Interface Americas、Steve Arbaugh、VP, Brand Marketing, Alignment and Experience
- Mars、Lisa Foley、Social Media Manager
- SunLife、Steven Gangbar、Director of Social Media
- Marriott International、John Wolf、Senior Director, Public Relations
- The Rainforest Alliance、Jennifer Bass Vogel、Communications Manager
- The World Bank、Nicole Frost、Head of Social Media
- Virgin Mobile USA、Lisa D'Aromando、Social Media and Communications Associate
21人のうち、肩書にSocial Media、Digital、Online、Interactiveという名称がついているところを赤字にしてみると14人が赤くなった。三分の二だ。
これが現状だ。企業ソーシャルメディアサミットに講師、パネリストとして出てくる人達なので当然と言えば、当然だが、例えば4、5年前には存在していなかったようなタイトル、部署の人達が、あるいは既存組織の名称はそのままで変更されていないが、業務が拡大してソーシャルメディアを担当しているような人達がサミットに登壇を予定している。
そして、World BankにはHead of Social Mediaがおり、SiemensにはDirector of Online Marketingがいる。お堅いイメージの世界銀行やB2Bの代名詞のようなSiemensにもオンラインマーケティング部の部長がいる。もはやソーシャルメディア抜きにマーケティングは語れないことを各社はよく知っている。
面白いのはIntelだ。サミットにDirector of CSR Strategy and CommunicationsのSuzanne Fallenderが出てくる。社会貢献活動などで接する活動団体、支援者、ユーザとのコミュニケーションにソーシャルメディアが欠かせないことを理解しているわけだ。年1回、英文CSRレポートをpdfでWebにアップしておけばそれで事足れりとするどこかの国のグローバル企業とは違い、社会貢献活動の目的とその活動をいかに理解してもらい、支援してもらえるかを考えればCSRにソーシャルメディアが必須だと理解している。
また、SamsungからはSocial Media ManagerのEsteban Contrerasが出てくる。家電、エレクトロニクス分野から出てくるのがSamsungであり、そのSamsungにはSocial Media Managerがいることを日本のグローバル企業・ブランドはどう考えるのだろう?
さて、FlickrにSocial Media Democracyという画像が上っていた。これはScott Montyのインタビューを見たIntersection Consultingが上げているものだ。「民主化するソーシャルメディアは、社員、顧客、ベンダー、その他ブランドインフルエンサーがソーシャル能力を拡張する際に、企業がコンテンツやコミュニケーションベースを拡大することで認知、インフルエンス、エンゲージメント、そして行動を育成する支援を行うことができる」とある。
こういった理解がなければソーシャルメディア戦略は行えない。広告やPRといった技術面で理解しても仕方がない。今までのマインドセットを脱ぎ捨てた全く新しい組織、考え方が必要になっている。
Source:Flickr / Intersection Consulting
これでもまだ、既存組織や既存エージェンシーがソーシャルメディアを先導できると思いますか?強固な縦割りサイロ組織の既得権を存続させて、新しい動きを理解しながら、競合に伍すことができると思いますか?CEO・企業Blog(もちろん、「どこそこの社長」といった読者に提供する価値のないBlogを喰 い物と風景写真で埋めているようなものは論外)はなく、管理職がTwitterをやったこともなく、企業FacebookページやYouTubeチャネルも持っておらず、担当者もBlogはおろかFacebookに友人がいないにもかかわらず、iPhoneだけはこれ見よがしにちらつかせているエージェンシーが提案するソーシャルメディアマーケティングのどこに信がおけますか?
欧米のことは欧米の販社、子会社に任せておけばいいと思いますか?国内市場が縮小する中、本社の存在意義はグローバルなブランディング、マーケティングだとは思いませんか?
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