このReputation Quotientは、6分野の20属性を指標として各社を評価している。
- エモーショナル(尊敬、信頼など)
- 製品&サービス
- 職場環境
- 財務パフォーマンス
- ビジョン&リーダーシップ
- 社会的責任(社会貢献支援、環境責任、コミュニティ責任)
2009年のトップ10には、Berkshire Hathaway、J&J、Google、3M、SC Johnson、Intel、Microsoft、Coca-Cola、Amazon、General Millsが入っている。
調査が行われたのは、2009年12月29日から2010年2月15日まで、29,963人を対象にしたインタビューが行われている。
明らかなのは新顔が3社入り、Sony、Kraft Foods、Toyotaがトップ10から陥落している。Sonyは3位から16位へ、Kraft Foodsは5位から13位へ、Toyotaは10位から20位へ落ちた。
しかし、中でも2008年から2009年にかけてとてつもなくRQ上昇を見せた企業・ブランドがいる。Harrisが11年間行ってきた毎年の調査の中でも最も大きな伸び、11.28アップをたたき出したのがFordだ。2008年の51位から2009年は37位まで順位を上げている。
Source:Over the Wire / Company Reputation is as Good as its Communication
Source:Harris Interactive / Reputation Quotient 2009 (pdf)
Fordと言えば、Fiesta Movement、Scott Monty、Online Monitoringなどに絡めて、数多く書いてきたようにソーシャルメディア戦略、マーケティングで最先端を走っている企業・ブランドだ。1月にはPRWeekの「Best Use of Social/Digital Media」を受賞している。
参考:Social Media Policy Tool (Online Ad 2010/03/15)
参考:Ford: Social Media Monitoring (Online Ad 2009/09/17)
参考:Ford Social Media Strategy (Online Ad 2009/09/30)
参考:Leadership of Ford and Toyota in Social Media (Online Ad 2010/04/01)
ビッグスリーの中で唯一、政府から支援を受けずリーマンショックを乗り切り、ソーシャルメディアスペースでユーザとの対話を進めるFordであれば、エモーショナルも職場環境も、財務パフォーマンスも、製品・サービスやビジョン、そしてSRも評価が上るのは当然だろう。
さて、Harrisだけではなくいろいろなブランドランキングがあるが、KPIとしてソーシャルメディアスペースにおけるユーザとの対話の有無、その体制、評価などを追加してもいい時期ではないだろうか。それなしにはコミュニケーションや対話が成り立たなくなりつつあるのだから。
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