さて、どの国でも消費者は、グリーンよりも経済に関心を寄せている。が、インドとブラジルは違う。両国共にグリーンへの関心が50%を超えている。





2010 green brands global media final
Source:Cohn & Wolfe / 2010 ImagePower Green Brands SurveyView more presentations from Green Brands Survey.
したたかな各国の消費者にグリーンで訴求するのは一筋縄ではいかないことは明らかだ。製品・サービスから価値を提供し、それに加えコミュニケーションメッセージに信頼がなければならない。そして、その当然至極のベースラインにグリーンが来る。
そのグローバルランキングに日本ブランドはToyotaしか入っていない。一方、LGがインドで7位に入っている。日本のグローバルなエレクトロニクスブランドは1社もランクインしていない。
価値がある製品・サービスを提供することは日本ブランドの最も得意とする点だが、各国の消費者に刺さる、響くコミュニケーションメッセージを送り、それを信頼してもらう、共有してもらえていないようだ。この調査対象国という、現在、そしてこれからの消費を先導する国々で、コミュニケーションメッセージが共有されていない。これらの国々は一カ国だけで孤立して存在しているわけではない。様々なチャネルを通して、各国でメッセージが共有されている。
そのコミュニケーションメッセージが露出、消費、共有されるスペースは既存レガシーマスメディアなのか、それともソーシャルメディアスペースがボリュームを膨らませているのか。また、そのコミュニケーションメッセージをテコ、バネにして、エンゲージメントを生成、加速するのか。そういった判断と必要な組織を準備しない限り、来年のグリーンランキングにも、再来年も、その先も、日本のグローバルブランドがランクインする可能性は少ない。
0 件のコメント:
コメントを投稿