一般的にB2Bマーケターのソーシャルメディア対応は遅れているという認識を覆すようなレポートがWhite Horseから出ている。
と、言っても、それはある程度差が埋まってきたというレベルのものだ。例えば、フルタイムのソーシャルメディア担当者数がある。B2Cは54%が担当者を置いているが、B2Bは40%だ。ただし、企業規模からすると小さいと見られるB2B企業の40%が担当者をおいていることはB2C企業の54%に決して引けはとらない。
そして、兼任のマーケターを置いているかという点でB2BはB2Cを上回るといってもいい。B2Bの71%は兼任マーケターを2人以上置いているが、B2Cは62%だ。B2Bの場合、製品ごとや顧客ごとのマーケティングチームがあり、レガシーもやれば、オンラインもやるし、そしてソーシャルメディアもやるマーケターが多いということだ。この点で、B2Cのソーシャルメディア対応よりも一歩先を行っているかもしれない。
次にソーシャルメディアへの参加を見ると、外部フォーラムとPodcastを除きB2Cの参加が上回っていることは事実だ。また、一部のソーシャルメディア、例えば、モニタリング、UGC、バイラル、モバイルなどの差は大きい。モニタリングを除けば、これらはB2B属性とあまりそぐわないから致し方のないところだろう。が、全般を通して見ると、その差は狭まってきていると見て間違いない。
ただし、B2Bにおけるソーシャルメディア化を阻む障害が存在するのは事実だ。特に、「ビジネス適用の不適正」、「既存マーケティング優先」が大きく立ちはだかっている。
Source:White Horse / New Survey
最後のグラフには11項目がソーシャルメディアマーケティング遂行の障害として挙げられている。B2BがB2Cを上回って障害だと挙げられたのは5項目。逆にB2CがB2Bを上回って障害だと挙げられたのは6項目になっている。項目ごとのB2C/B2Bギャップはあるが、項目全体としてみるとB2CよりもB2Bのほうが理解が進み、承認される可能性が高まっていると見てもいいのだろうか?
残念なことに、この調査はLinkedInとか、Twitterとか、個別ソーシャルメディアへの参加、導入、活用に関してデータを開示していない。特に、B2BにおけるLinkedIn活用データを開示してくれれば、上の仮定から「?」が取れて、「見てもいい」と断言できたはずなのだが...、もったいない。
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