GetResponseが抱える19,149ユーザ(SMBが中心)が発信した5億通のemailをベースに、Emailマーケティングとソーシャルメディアの統合を調査したレポートが出ている。
以前のEmail+Social Mediaに関してはこちら。
参考:
Email + Social Media (Online Ad 2010/03/29)
それによると、まず、EmailニュースレターにTwitterリンクを入れているのは18.9%、ソーシャルメディアの共有ボタンをつけているのは13.5%。まだまだソーシャルメディア機能を装備しているemailは少ない。
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SMBが発信するソーシャルメディアリンクを含んだEmailから、ソーシャルメディアリンクごとのEmail数を見ると、LinkedInがトップで5.77回、Twitterが4.9回。後は3回台でMySpace、Facebook、Diggとなっている。やはり、LinkedInが強い。ビジネスネットワークとして、その訴求力は猛追するTwitterを凌ぐほどだ。
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ただし、ソーシャルメディアリンクを含んで送信された全emailに含まれるツールごとに見ると、TwitterとFacebookの出現率が突出している。
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当然、Emailに含むソーシャルメディアリンクはひとつだけとは限らない。2つ以上装備する例が40%もある。
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どうしてかと言うと、当然、開封したEmailにソーシャルメディアリンクがついていれば、受信ユーザの個人コネクション、リレーションズ、ネットワークに共有してくれるからだ。平均するとCTRが30%アップするそうだ。
そして、CTRをソーシャルメディアリンク数別に見ると、3つ以上のリンクがあるemailの場合、そのCTRは11.2%に達している。リンクのないemailのCTRは7.2%。56%も違うことになる。
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最後に、特定ソーシャルメディアネットワークで共有されたemailのCTRを見ると、Twitterで共有されたemailのCTRは10.2%、Facebookで共有された場合は9.1%となっている。
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Source:
GetResponseSource:
MarketingVox / Social Sharing Adds 30% to Email CTR今時、ソーシャルメディアだけやっているのは愚の骨頂のようだ。他マーケティングと統合して本格的なIMCを実践する時に入ってきている。一時的なブームに踊らされてTwitterにネコも杓子もというステージが過ぎ、それをどうやってパラダイムシフトのコンテキスト内で統合してゆくかを検討する時期に入ったということだろう。
ただし、それでなくてもグローバルなオンラインマーケティングが欠如している企業・ブランドにとって見ると、Twitterブームを乗り越えるというか、根底を理解しない限り、IMCなど夢のまた夢なのかもしれない。
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