昨年11月、Inc.500のソーシャルメディア対応を紹介した。
参考:Social Media in Inc. 500 (Online Ad 2009/11/30)
その調査を行ったマサチューセッツ大学ダートマス校のマーケティングリサーチセンターから、今度は大学のソーシャルメディア対応レポートが出てきた。
いつも「on」している「Millennial」世代=デジタルネイティブを相手にしていかなければならない大学として、ソーシャルメディアにどれくらい慣れ親しんでいるかというとSNSが83%でダントツだ。しかし、Inc.500企業を上回っているのはこれだけで、掲示板・Forumが同率なだけで、Blog、Podcast、Wikipedia、Video、Twitterなどは下回っている。
下はInc.500の場合。
ところが、これらソーシャルメディアを利用しているかという段になると大学側がInc.500を上回る。デジタルネイティブが相手なだけに、知っているだけではどうにもならないことぐらい大学側も分かっている。一般の事業会社とは違う。
下はInc.500の場合。
ソーシャルメディアの中のBlog利用をFortune500、Inc.500などと比較すると、デジタルネイティブを相手にする高等教育機関の対応が2008年から2009年にかけて進んでいるのが見て取れる。それにしても慈善団体・グループのBlog活用は進んでいる。2008年時点で57%だ。
そして、当然ながら大学側は学生をソーシャルメディアスペースで調査している。検索エンジンやSNSで調査している率は低下傾向ではあるが、奨学金申請や論文審査などで必要なチェックをかけているようだ。
最後に、73%の大学は学校などに関するバズをモニタリングしているのが目を惹いた。
Source:UMASSD / Social Media College Admissions
言えることは大学、高等教育機関は一般事業会社よりも、学生、新入生、Millennial世代、デジタルネイティブの動きを理解し、ソーシャルメディアに進出、参加していることだ。そして、当然のことのようにバズモニタリングを行っている。
学生が参加しているソーシャルメディアスペースに参加し、そこで行う情報・コンテンツを消費、共有、再露出してもらうことがベストだと理解している。
デジタルネイティブを理解し、彼らの聖地であるソーシャルメディアスペースに進出、参加すべき企業・ブランドはなぜ、大学のステージから後れているのだろう。デジタルネイティブだけを相手にするのではなく、レガシーメディアユーザにも対応することは必要だが、これからの購買を先導するデジタルネイティブを無視するかのような対応、体制では今後が危ぶまれる。
デジタルネイティブはもう30歳になっているんですよ!!!
参考:Digital Natives and Immigrants (Online Ad 2010/04/02)
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