2010/07/26

Business Social Networking

Regusから「A Global survey of business social networking」というレポートが出ている。

全世界100万人の経営者、役職者DBを持つRegusが、ソーシャルメディアをどのように活用し、ソーシャルネットワーキングを通して新規顧客獲得にどれほど成功しているのか、そして、ソーシャルメディアに対するコミットメントを調査したものだ。調査回答者は15,000人以上となっている。

それによると、
  • 全世界で半分から四分の三の企業が様々なソーシャルメディアを利用しており、
  • 40%はソーシャルメディアを活用して新規顧客を獲得している
  • 27%は既存顧客へのリーチおよび保持に活用している
  • しかし、34%はまだソーシャルメディアの可能性を信じていない
  • ソーシャルメディア活用は企業規模には関係していない
  • ICT、小売、メディア&マーケティング関連企業は平均以上の利用
  • 製造、金融、ヘルスケアの利用は平均以下
となっている。

各国ごとのソーシャルメディア活用インデックスを見ると、インド、中国が飛びぬけており、それをメキシコ、蘭、独、西、南アの第二グループ、豪から仏までの第三グループが追っている。英、日はその後に続いている状況だ。
新規顧客開拓、獲得にソーシャルメディアを活用できている国を見ると、これまた日、英は第三グループの下位、あるいは第三グループを追っているような状況だ。
Source:Regus / Social Success?

ソーシャルメディア活用のインデックスを見ても、新規顧客開拓にソーシャルメディアを活用できていない面でも、日本の低さがよく分かる。

日本国内の話だけで終わればいいのかもしれないが、ことは国内だけに限らない。英語を自由に駆使するデジタルネイティブがこれからの主役に躍り出る直前の今、彼らのピアネットワークが国境を越えてつながり、グローバルな会話が始まりつつある今、彼らがB2C・B2B企業、そして家庭の中であらゆる製品・サービスの購買判断を下す消費の王様になろうかという今、国内だけの話をしていて良いのだろうか?

なお、ソーシャルメディアは一時のブームで、「ビジネスに直結する効果はない」といったコメントがあちこちで聞かれていたが、「40%が新規顧客を獲得」している事実を前にしてどんなコメントが聞かれるのだろう?

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