2008/06/05

Mobile SNS

Operaから携帯ブラウザのユーザ行動データが出てきた。全世界で累計4,400万のOpera Miniユーザの行動を分析したものだ。

トップトレンド;
  • SNSへのトラフィックが全世界で40%を占めている。
  • 米国、南アフリカ、インドネシアでは60%以上にも達している。
  • WAP(Wireless Application Protocol)や.mobiサイトのコンテンツは23%にしか過ぎず、フルWebサイトがトラフィックの77%を占めている。
Opera Miniのユーザ;
2008年3月にOpera Miniのユーザは24億ページを閲覧し、2008年Q1は前期比57%もアップし、3月はユーザあたり202ページを消費している。そして、3月に1,190万人のOpera Miniユーザは3,300MBのデータを消費している。この急激な伸びは何が原因なのだろう?どの国の伸びがどれだけあったというデータが無いが、調査対象国でローカル化された大手SNSが開始されたということかもしれない。
消費されているコンテンツ;
  • SNSが全世界で人気
  • 人気のあるフルWebサイトは、携帯ユーザにも訴求
  • デバイスに関わらずユーザはリッチなWeb環境へ向かう(WAPへのトラフィックは減少傾向)
  • 四分の一近いトラフィックは、ポータルあるいは検索エンジンへ向かう
最後に各国ごとのサマリとトップ10サイトを挙げている。
  • ロシア
    ウクライナを除き、世界で最もエンタテイメント系コンテンツを消費。40%前後がエンタテイメントおよび娯楽、スポーツサイト
  • インドネシア
    63%のトラフィックがSNSへ。米国と同じ高率。
  • 中国
    55%がポータルと検索エンジンへ。ECおよびEmailは2%にしか過ぎない
  • 米国
    63%のトラフィックがSNSへ
  • インド
    48.9%がSNSへ
  • 南アフリカ
    61%がSNSへ。Emailは4%以上で、世界で2番目にEmailが普及
  • ウクライナ
    61%がエンタテイメント・スポーツへ。43%がWAPサイトへ
  • 英国
    Emailは11%で、世界でトップの普及
  • ドイツ
    7%がEC。28%がエンタテイメント・スポーツへ
  • ポーランド
    フルWebトラフィックが大半でWAPサイトへは4%のみ
Source:Opera / Mobile Report

10カ国のOpera Miniユーザがアクセスするトップ10サイトを見ると、ローカルサイトがトップを占めている国もあるが、MySpace、Facebook、Orkut、Friendsterなどが必ず上位には入っている。モバイルSNSが本格化してきている。

次の機会には、SMSの利用率・量や各国ごとのユーザ数、消費コンテンツなどの数字を出してくれるとありがたい。

WAPへのアクセスが減少し、フルWebへのアクセスが増えているということは、携帯ユーザへの訴求可能性を検討する必要がある。それはグローバルなブランディングの方法のひとつとしてSMS発信の可能性もあるということだ。

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