「The Corporate Blogging Book」などを著しているDebbie WeilがAmazonに書いているBlogがある。
そこでGartnerが年に一度公表している「Hyper Cycle of Emerging Technologies, 2008」を取り上げている。Gartnerの図は、「新技術が誕生し、数々の注目を集め、それを使ったビジネスへの期待が大きく膨んで行く。しかし、新技術がすぐに大きなビジネスに直結するわけではなく膨らんだ期待が小さくしぼんで行く時期が来る。ただし、この深みから抜け出し、応用、適用業務・範囲が拡大し、導入が本格化することによって技術がビジネスのコアとして導入されてゆくサイクル」を示している。
「Microblogging」および「Green IT」は大きな期待が膨らんでゆく頂点に近づいている。一方、期待がしぼんだ深みの底を若干通り過ぎたような地点に「Corporate Blogging」が示されている。
「Microblogging」および「Green IT」は薄いブルーで表示されているので本格導入にはまだまだ2~5年かかると見られているが、「Corporate Blogging」は白なのでここ2年以内に本格導入を迎えると見込まれている。
2005年の図もある。この時点で「Corporate Blogging」は深みに落ち込んでゆく途中だ。Gartnerは白マークで示し、2年以内の本格導入を見ていた。3年前は「Microblogging」や「Green IT」など影も形もない。
Source:Amazon Blog / Debbie Weil
3年前の2005年時点でGartnerは2年以内に「Corporate Blogging」が本格導入すると見ていた割には、まだ企業公式Blogが本格的な導入に至っているとはいえない。10月9日時点でFortune 500社のうち公式Blogを開始しているのはまだ61社(12.2%)だ。4月17日では57社(11.4%)だったから半年ほどで4社増えている。今年の見込みである「ここ2年以内」と見るのが妥当だろう。
Source:Fortune 500 Business Blogging Wiki
参考:Fortune 500 Business Blog (Online Ad 2008/04/17)
この2年以内にFortune 500社へ公式Blogが本格導入されるようになった場合、日本のグローバル企業との対応ギャップはとてつもなく大きく開く。2年以内にインターネットユーザのレベルも格段に進歩するため、2年後におっとり刀で開始したところで簡単に埋まるギャップではない。
海外でのブランド認知や評価が広告やPRで決まる時代は去った。金をかけてスペースや時間枠を買って効果を実感できる時代も去った。
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