2008/11/19

B2B 2008 Marketer of the Year

世間ではBarak Obama氏がAd Ageの今年のマーケターに選出されたと騒がしい。

Source:Ad Age / Obama Wins! ... Ad Age's Marketer of the Year

一方、B2Bの世界ではBtoB onlineが今年のB2BマーケターとしてKodakのVP-Chief business development officer、Jeff Hayzlettを選んだ。

これは、4年前はKodakの業績の30%にしか過ぎなかったB2Bビジネスを今日の60%にまで引き上げた功績を称えるものだ。


Source:BtoB Online / 2008 Marketer of the Year

この表彰式ではトップ・マーケターが一堂に会してパネル討論を行っている。参加者はAMEX、Kodak、IBM、Motorola、Oracle、そしてSiemensだ。

この討論会で語られたのは、「ソーシャルメディア、顧客エンゲージメント、そしてその解析は2009年のトップトレンド」だということだ。
  • Motorola
    DBマーケティングおよびセグメンテーションにより補強したインタラクティブ(マーケティング)を増加する
  • Siemens
    ホワイトペーパー、詳細製品情報、そして実験的先駆者(Thought Leadership)プログラムを通して顧客とエンゲージしてゆく
  • IBM
    マーケティングプログラムの効果測定指標を開発し、信頼およびリーダーシップのシェア獲得にフォーカスする
  • Oracle
    ソーシャルネットワークは結構やってきた。我々のマーケティングツールおよび活動の弾薬庫のより重要な一部になってきている。
  • Kodak
    社員が(ソーシャルメディアに)エンゲージする際、FacebookやTwitterで署名し、企業ロゴを載せる場合、何をしゃべっているかを考える必要がある。企業あるいは個人としての拡張子なのかを確認し、もし、企業ロゴがあるのなら話は違ってくる。
Source:BtoB Online / Best Luncheon Panel

Kodakだけが少し後ろ向きのコメントのように見える。しかし、Kodakには公式BlogとしてA Thousand Words Blog、Plugged In Blog、Grow Your Biz Blogがある。当然、多くの社員が勝手にBlogを書き始めた時期があり、社内Blog規範なるものを作ると同時に公式Blog戦略を構築したわけだ。それを前提として、それでも規範に則さないBlogなりには相応の対処があるという警鐘を鳴らしただけだろう。

Oracleは参考でも書いたようにWeb 2.0、ソーシャルメディアマーケティングを活用して実績を上げている。

参考:Oracle Web 2.0 (Online Ad 2008/08/21)

SiemensはまだWeb 2.0にフォーカスしたマーケティングだとは感じられないが、実験的先駆者(Thought Leadership)プログラムを通して顧客エンゲージメントを獲得してゆくということは、取りも直さず、Web 2.0的色合いを出してゆくということだろう。すでにグローバルなブランディングを開始しているSiemensがどのようなWeb 2.0的色合いを出してゆくのか注目したい。

参考:Siemens Global Branding (Online Ad 2008/05/07)

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