このBlogでも何度も取上げたFordのソーシャルメディアマーケティング部長、Scott Montyが取り仕切っていた「Fiesta Movement」が12月1日で終了した。
Source:MarketingVox / Ford Update
そのラップアップビデオが上っている。
来年早々にも米国で販売を開始するFiestを、ソーシャルメディアスペース(マイクロサイト、Facebook、YouTube、Twitter、Flickr、その他)を活用したマーケティングを行った結果、8万人が購買すると手を挙げている。仮にFiestaを1台200万円だとすると総額1,600億円の売り上げにつながることになる。
1㌦の広告費も使わず、若干のマーケティング予算を支出しただけのこのFiest MovementはとてつもないROIをたたき出したことになる。
Twitter のDell_Outletアカウントが650万㌦とか700万㌦を稼いだと注目を集めているが、そんな小さな話ではない。そんな広がりのない話ではない。そんな狭い話ではない。
従来からのレガシー広告やPR、マーケティングを本当にひっくり返したのがFiest Movementだ。これこそ、2009年を占めくるるにふさわしい話だと思う。そして、Fiesta Movementはこれで終わりではない。チャプター2はすでに始まっているし、Fusion 41も始まっている。そして、Scott Montyは北米だけではなく、今後、グローバルをカバーするようだ。
このFiest Movementから学ぶことは多く、同業他社も指をくわえて見ているだけという傍観スタイルで1年を過ごすことはないだろう。そして、この学習はなにも自動車メーカーだけとは限らない。
2009年、Fordの予算の50%はTV、10%がプリント、そして40%はすでにデジタル化している。この40%の中にFiest Movementなどソーシャルメディアマーケティングが含まれている。
Source:Ad Age / Ford Readies Single Global Push for 2011 Focus
TV予算を持たない中小企業、TVを活用するナショナルブランドであっても、来年はデジタル予算を増やし、ソーシャルメディアマーケティングやソーシャルメディアリレーションズを実験し、あるいは本格運用に移る企業・ブランドが増えてくる。その効果、結果が少しずつ見えてくる来年、一層、TV予算の意義が問われてくる。
そして、Fordは海外へも展開を始める。
そんな中、何も学習しない企業・ブランドは、せっせとTV予算を消化することになる。
来年はソーシャルメディアマーケティングやソーシャルメディアリレーションズ元年となり、何も学習しない企業・ブランドとの二極化が鮮明になるだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿