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ちょっと分かりにくいのだが、例えば、下のカナダの例を引くと、
- ソーシャルネットワークに参加しているユーザは46.2%、1,020万人
- 写真をアップロードしたことがあるユーザは40.9%、900万人
- ビデオをアップしたことがあるユーザは14.9%、330万人
- 自分のblogを書いているユーザは10.6%、230万人
- Twitterをやっているユーザは5.1%、110万人
日本の場合、他国と比べてソーシャルメディア比率が低く示されている。これは、モバイル経由ユーザが多いためだ。Global Web Indexによれば、日本の場合、34%以上がモバイル経由となっておりPC経由を上回っているとのこと。英国ではモバイル経由はまだ3%なので、ソーシャルメディアの今後を暗示していると書いている。
Source:Global Web Index / Global Map of Social Web
Global Web Indexのデータは、ちょっと首をかしげたくなるような面がある。だから、図はあまり拡大せず、全体図として俯瞰するのがベストだ。
Blog、Twitter、写真、ビデオ、SNSにしろ、そのすべてが自分を外に対して出す行為、他者とコンテンツを共有する行為であること。世界各国にソーシャルメディアは百万人単位で普及、浸透していること。この動きがこれからも進んでゆくであろうこと。それらが俯瞰できる図だ。
さて、ちょっと話は変わるが、「大半の消費者にとって広告は、めったに、あるいはまったく、使っているブランド製品を切り替える効果はない」というHarris Pollの結果をAdWeekが伝えていた。
曰く、
- 1% ブランドを切り替える効果がいつもある
- 30% ブランドを切り替える効果はたまにある
- 53% ブランドを切り替える効果はめったにない
- 11% ブランドを切り替える効果は全くない
そしてタフなオーディエンスと見られている18-34歳の場合、2%がいつも、36%がたまにと答えている。55歳以上のコホートよりは効果があるようだ。
Source:AdWeek / Do Ads Motivate You to Switch?
これらタフなオーディエンスと見られている18-34歳は、デジタルネイティブ世代であり、彼らが熱中、あるいは没頭しているのがソーシャルメディアだ。
Harris Pollが言う「広告」は、オフもあればオンもあり、そのチャネルごとの効果には言及していないようだ。だが、55歳以上のコホートよりも広告許容があると見られる彼ら、デジタルネイティブが消費するソーシャルメディアに広告を出せばといった短絡思考ではうまくいかない。なぜなら彼らは自己を発現するため、友人・知人・同僚・全くの赤の他人とのコンテンツ共有をするためソーシャルメディアを使っているからだ。そこで突然、邪魔者な広告が顔を出せば結果は見えている。もし、そうでなければFacebookはバナー、リレーショナル、ソーシャル広告で埋まっているはずだが、そうはなっていない。
このHarris Pollのデータを合わせてみるとGlobal Map of Social Webとは、広告効果が減衰してゆく世界図と捉えるのが最も正しい見かたかもしれない。
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