2009/12/04

Press Release Effectiveness Waning

Regan CommunicationsとPollStreamから、「Don't trash press release yet」というレポートが出ていると、MarketingChartsが伝えている。

それによると、
PR専門家の

49%しか「プレスリリースが昔と変わらず利用価値がある」と考えていない。

33%は、「すぐにはなくならない必要悪だと考えている」し、

64%は、プレスリリースのターゲットは印刷媒体で、

23%しかオンラインニュースおよび財務サイトをターゲットにしていない。

45%しかソーシャルメディアの成長、そしてレポーターや編集者に対するターゲティング能力によって、プレスリリースは昔ほど意味のあることだとは思っていない。

23%はプレスリリースよりももっと信頼でき、エンゲージすることができる情報ソースのおかげでプレスリリースに対する興味が失せてきていると感じ、

24%はそれは新聞、雑誌の力が落ちたからだと思っている。
そうだ。

Source:MarketingCharts / Less than Half of PR People Deem Press Release 'Useful'

レポートを書いたRagan.comのLinsey Millerは、
コーポレートコミュニケーターは杓子定規のプレスリリースではなく、もっとパーソナル化し、記者にターゲット・リーチできるソーシャルメディアを使うことが増えている。
と書いている。

プレスリリースがなくなるわけではないだろうが、今やソーシャルメディアリリースの時代だ。ただし、記者やレポーター、あるいは著名BloggerだけにターゲットしているのであればそれはPR 1.0のお話だ。PR 2.0を目指すならば、ターゲットは一般大衆、消費者、ユーザになる。そして、それはリリースではなく、トリガーというか、シーディングというか、あるいはエントリというものになる。こちらから先方への配信ではなく、先方のテリトリに参加した上でのフラッグ出しになる。だから露出、購読者やユニークユーザ、リーチではなく、RTや友人、ファンやフォロワー、そしてリストを指標とすることになる。

そして、それは発信しただけで完結しない。エントリした後、日々メンテナンスしてゆかなければならない手間のかかるカスタマーサービスとなる。だから広報とか、パブリックリレーションズといった部署名では担当できない。マーケティングや広告と統合したソーシャルメディアマーケティング、あるいはソーシャルメディアリレーションズといった部署の出番となる。

この意味で、Millerが書いたことはPR 1.0でしかないが、出だしのベンチマークコメント的には使える。

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