2010/01/26

Travel Brands for Haiti

先週、「Donations for Haiti」で、
どんな企業・ブランド自身が献金・寄付しても、また、たとえ医療チームを派遣しても、できることには限りがある。その点、多くの顧客、ユーザを抱える企 業・ブランドは、ハイチの窮状を伝え、献金・寄付を呼び掛けたり、顧客、ユーザがハイチを支援しようという行動を支援することができる。それによって支援 活動そのものの認知を向上し、効果を拡大することができる。
と書いた。

参考:Donations for Haiti (Online Ad 2010/01/21)

その典型的な例としてBrandChaneelが旅行業界を取上げている。



曰く、
  • United Airlinesは、顧客・従業員からの献金・義捐金に加え、援助物資の空輸に協力
  • British Airwaysは、社員ボランティアが援助物資の空輸
  • Sprint Airlinesは、赤十字、UNICEFなどに最低5㌦の寄付をした顧客に5,000マイル提供
  • American Airlinesは、1万ポンドの援助物資を空輸、そして上の通り、Twitterでも14日にハイチへ向かう医師、看護師のチケット無料化を発表
  • Continental Airlinesは、顧客のマイレージを指定団体に寄付することができる
  • Norwegian Cruise Linesは、ハイチへの援助物資積み込みのため貨客船をフロリダに停泊中
Source:BrandChaneel / Travel Brands Are On Board With Haiti

各企業・ブランドともに今できることをやっている。被災地が近いということもあり、関係者の数や報道も日本の比ではない米国だからということもある。しかし、一般の人々が感じ、行動するのと同じように、企業・ブランドはそれそれのビジネスで可能な方策を考え出して支援活動を行い、他の支援活動を支援している。

この輪の中に日本企業・ブランドの姿がないのは非常にさびしい。

特に、彼らの努力、活動が世界中のインターネットユーザの目に触れている現在、可視化されず、記録されず、記憶に残らない支援は意味がない。意味のある支援を行うには今までのやり方、流儀は通用しない。

上の参考で書いたように;
これは、(ソーシャルメディアスペースに存在する)顧客・ユーザの力を借りることでもある。彼らの膨大な力、コネクションを借りることで、最終目的である災害復旧を行うことになる。

こ こにもパラダイムシフトがある。資金提供(広告出稿)だけで、結果(ブランド認知、販促)はなかなか生まれない。資金提供に加えてボトムアップの支援(エ ンゲージメント)がなければ結果はついてこない。このパラダイムシフトを理解するかしないかは、力任せに広告を垂れ流すか、それともブランド体験をユーザ に発信してもらい、共有してもらうかの違いだ。
ということを何度も、何度も言わなければならない。

0 件のコメント: