1月13日に、「CES 2010?」として、今年のCES来場者は何人になるのかなといったエントリを書いていたところ、数人、「CES 2010 来場者」といったキーワード検索の後、このBlogにアクセスされていた。
参考:CES 2010? (Online Ad 2010/01/13)
中身のないエントリに失望されたと思う。そこでMultiChannel、Vegas Deluxのデータを紹介する。
それによると、中間発表的な数字だが、来場登録者は12万人を越えたそうだ。昨年は113,085人だったので6%強増えたことになる。新規出展社が330となり、海外からの来場者も1,000以上増えたそうだ。
3DTVが最大の注目を集め、Sony、Samsung、LG、Panasonic、Vizioが3DTV、Blu-rayプレイヤーを発表し、DirecTV、ESPN、Discovery Communicationsが3DTV番組をアナウンスしていた。
Source:MultiChannel / CES 2010: Show Registration Tops 120,000
Source:Vegas Delux / CES 2010 Attracts Over 120,000 Attendees
6%強増えたと言っても、2008年は141,150人、2007年は143,695人だった。また、初めての出展社は330社だそうだが、出展社は昨年の2,700から2,500へ減っている。これが意味するのは、従来から出展してきた企業・ブランドがCESを敬遠したということだ。その穴を埋めるべくCESが手を尽くして330社も新たに発掘してきたということだ。
また、CESのあの手この手は、Taylor Swift(MTVミュージックアワードでのKanye West騒動が思い出される)、Lady Gaga、Brook Shieldsなどセレブ総動員にも見て取れる。とに角、人を呼ぼうとしていた。
来年までに、燃油がべらぼうに安くなり、20年に一度の大発明的な新製品が登場しない限り、次のCESが大成功に終わるかは不明だ。来場者が増えるかどうかはわからない。
出展社が減っているのがその証拠だし、たった4日間で来場者だけに見せたい製品・サービスを展示する形ではもう立ち行かない。セレブにつられてくる来場者はいるだろうが、展示会そのものの在り方が変わらない限り、過去の最高記録は破られないだろう。
特にこれからの展示会ビジネスを取り巻く環境は大きく変わる。展示会、プライベートセミナー、ローカルキャラバンなどがオンデマンドでオンライン化する。このパラダイムシフトに大掛かり、金食い、人出食い、一方的、出しっぱなしで、効果が可視化できず、夜はショータイムだと不夜城に消えるラスベガス展示会パターンがついていけるのだろうか?
最後に、今回のCES関連のマーケティングで最も注目したのは、やはり、SamsungTweetsのリアルタイムで発信・中継したプレスコンファレンスだ。
参考:Samsung Twitter Press Conference (Online Ad 2010/01/08)
0 件のコメント:
コメントを投稿