2008/04/15

Online Exhibition -2

昨日の「Online Exhibition」に関連して、米国の展示会業界のデータをCEIR (Center for Exhibition Industry Research)が出しているので紹介する。

それによると、5年連続で売上は増加し、2007年は3.2%増だった。これは米GDPの伸び2.2%を上回ってはいるが2006年の伸び率4.8%を下回っている。2000年から2007年までの動きを見ると、バブルのはじけた2001年から遅くても2004年までは停滞していたが、2005年から出展社数、入場者数、売上などすべての項目で2000年レベルを上回り、成長を続けている。
セクターごとに詳しく見ると、2006年から2007年の動きでは、官公庁・公共セクターが12.6%も伸びて全体を引っ張っている。続いてCITが6.9%で続いている。これを見ると、昨日書いたように「バーチャルイベント、バーチャルプライベートショーの時代はすぐそこに来ている」のでもなさそうだ。

しかし、2000年から2007年を通して見た場合、CITの平均年率成長は1.6%のダウンとなってセクターごとの最大の落ち込みを記録している。また、消費財・小売も0.4%のダウンだ。今後が期待されるビジネスサービスは2000年から2007年が2.9%の伸びだが、2006から2007年は0.5%へと落ち込んでいる。
Source:Marketing Charts / Exhibition Industry Grows 3.2% in 2007
Source:CEIR / 2008 CEIR Index
参考:Online Exhibition (Online Ad 2008/4/14)

どうやら「スポーツ、旅行、娯楽」、「輸送」、「資材」、「産業、重機」系は今後も伸びる余地がありそうだが、CIT、消費財・小売、ビジネスサービスなどの展示会はオンライン化する可能性が高いのではないだろうか。

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