それによると全検索エンジンの平均コンバージョン率は1.97%で、主要な検索エンジンは以下の通り。
- AOL 6.17%
- MSN 6.03%
- Yahoo! 4.07%
- Google 3.83%
しかし、ここでワンショットの購買ではなく、継続購買した場合を考えてみる。ダイエット補助食品(上代5,000円、粗利4,000円)を前回の数値([ダイエット]というEXACTキーワード、524円x253クリック、コスト13万2千円@日)を使い、AOLのコンバージョン率6.17%で計算すると、15.6回のコンバージョンとなる。16回とすると売上は8万円、粗利は6万4千円になる。PPCに13万2千円かかっているから6万8千円の赤字だ。ただし、補助食品が1ヶ月分だとすると、16人が翌月も買えばとんとん、それ以降も継続して買っててくれれば儲けが出ることになる。
平均コンバージョン率(1.97%)を2%として計算すると、253クリックで5回のコンバージョン、売上2万5千円、粗利2万円、11万2千円の赤字、5人がその後も6ヶ月買ってくれればとんとん、それ以降も買ってくれれば利益が出る。
ということはPPC広告をやり、新規顧客を開拓し、顧客を保持している限り、利益が出続けることになる。新規顧客開拓費用としてPPC広告費用を計上し、最低でもコンバージョン率が2%で、顧客になったユーザが全員、6ヶ月以上毎月、同じ補助食品を買い続けてくれれば左団扇の生活が送れることになる。
ところで健康補助食品はそれこそオニのようにあるから、消費者は「健康補助食品」をGoogleで検索した際、下のようなページを見ることになる。
サントリー、健康家族、DHCがトップに表示され、右サイドには協和発酵、味の素、アサヒ健康食品、小林製薬、山田養蜂場がきている。
この大手資本の激戦区にSOHO、パパママストア、中小企業が「健康補助食品」というキーワードで割って入ることは可能なのだろうか?
今時、検索広告の仕組みを理解している浮気性の消費者は、基礎情報をメーカーやショップのWebから仕入れ、オンラインショップで購入者レビューを読み、比較.comで成分と価格帯で絞込み、Blogやクチコミでアフターセールスのサービスもチェックする。様々な階層での露出がなければ、なかなか検索広告にリンクが出ていたとしてもクリックしてくれるのだろうか?また、クリックしてくれたとして購入してくれるのだろうか?
PPC広告さえやっておけば左団扇生活へ入ることができるのだろうか?
さて、Double Clickのデータを見ると、ROIは前年比低下気味だ。これはクリック単価が上昇していることと、競合企業の増加などがあるのだろう。2005年は平均すると120くらいだったROIインデックスが、2006年は100以下、2007年Q1には80強にまで下落している。
上の左団扇生活と、Double ClickのROIインデックスはかみ合っていないように見える。(また、早とちりになるかもしれないが)
Source:Internetnews.com / Search Engines Here to Convert You
Source:Double Click / Search Trend Report Q1 2007 (pdf)
Source:Double Click / Search Trend Report Q4 2006 (pdf)
参考:PPC Magic (Online Ad 2008/3/28)
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