このBlogを始めた頃に「There's More to See」というエントリを書いた。
久しぶりにのぞいてみたら「Aquos-world.com」 に模様替えされていた。米、英、独、仏、西、伊、加(英、仏)の7カ国のいずれかを選択すると、aquos-sharp.com/usなどへリンクされ る。以前は、米国(英語、スペイン語、日本語)、豪、中国、仏、独、伊、蘭、露、シンガポール、スペイン、UKという11国別にターゲットされていたが、 今回は上述の7カ国となっている。
参考:There's More To See (Online Ad 2006/09/12)
そこで、Moretosee.com、Aquos-world.com、Aquos-sharp.comの3サイトをAlexaで見てみる。どうやら昨年のQ4に2006年以前からあったMoretosee.comから、Aquos-world.comやAquos-sharp.comへサイト切り替えを行っているらしい。ただし、その切り替え後、トラフィックが伸びていないようだ。新しい2サイトともにグラフ右底に固まっている。
以前の書き込みで指摘したように、社名サイトではなく、ブランド名サイトのためオンライン広告を出すとリーチが伸びるが、キャンペーン期間が終了するとリーチが落ちるという状況で、2007年は、サイトをリニューアルしてトラフィックの増加を計ったのだろうか。折角、なかなか充実したコンテンツを満載してサイトをリニューアルしたけれど期待通りにトラフィックが伸びていないようだ。
QuantcastによるとVisits@Monthは3,913で、Uniques@Monthも6,258しかない。
Source:Quantcast / Aquos-world traffic
もったいない。
さて、Display Searchによると北米のTV販売予想を見ると、2008年をピークに毎年2%、6%、5%と減少してゆき、2011年には2006年と変わらない30.8億㌦だ。今年は中国オリンピックがあるが、それをテコに新しいサイトへ相応のトラフィックを誘導したいし、以降の販売の種まきを行って、クチコミやユーザレビューなども増やしておきたいところだ。
なお、Display Searchは、北米でのHD TVの普及率は2007Q4で25%、08年で33%、11年には65%と予想している。ちょうど、今年から来年にかけてアーリーアダプターからアーリーマジョリティ層に移行するような時期だ。今年このアーリーアダプターとアーリーマジョリティ層にどうしても訴求しておかなければ、以降のシェア争いは何倍ものコストがかかるだろう。
Source:Display Search / Presentation : HD Everywhere (pdf)
一方、EUのSpecial Eurobarometerを見てみると、EU27において標準TVだがワイドスクリーンTVではない家庭は75%、ワイドスクリーンTVだけの家庭は5%、両方を持つ家庭は17%で、各国の現状は以下の通り。ルクセンブルグの13%を筆頭に、オーストリア、ベルギー、フィンランド、オランダと来て、EU27の平均で6%がワイドスクリーン(16/9)を持つ家庭だ。ワイドスクリーンをHDTVとすると欧州はこれからアーリーアダプター層に本格普及が始まるようだ。
Source:EU Special Eurobarometer / E-Communications Household Survey 2007 (pdf)
さて、Aquos-world.comやAquos-sharp.comから米国や欧州の各国に露出しようとしているAquosだが、Google Trendsを見るとどうも旗色が悪い。全体の検索実績はBraviaがAquosを大きく上回っている。
日本の検索実績ではAquosがBraviaを圧倒し、米国とカナダはAquosが少し上回っているが、これは累計だ。日本での優勢は変わらないが、2007年末から今年にかけて両国ともにBraviaがAquosを上回っている。
Source:Google Trends / Aquos + Bravia
どうやら長くなりそうなので、続きは次回以降へ「To be continued」。
0 件のコメント:
コメントを投稿