ということでBivings Reportがいくつかのケースを上げている。
まず、Wal-MartのTeen向け「The Hub」があった。MySpaceのクローン的にWal-Martに関連するグラフィックやテキストのプロファイルを作成できるサイトだったが、誕生からサイト閉鎖までたった10週間という短い命だった。
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「なぜ失敗したのか」
ティーンがThe Hubに登録するためには両親の同意を必要としていた。将来の訴訟沙汰を回避するためのものだったが、登録時点でティーンが離脱するのも当然だ。また、ニセモノのプロファイルも多く、Wal-Martの商品広告が氾濫していたことも一因だ。
「学ぶべきこと」
SNSが成功するにはユーザに自由なスペースを与えること。そして広告は必要最低限に抑えること。
次にニュージーランドのiYomuを取り上げている。これは中高年向けのSNSだったようだが、1年ももたずに閉鎖となっている。
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「なぜ失敗したのか」
このサイトの特徴はそのすべてがFlashでデザインされていたことだ。またこのサイトに参加するためには長ーいプロファイルを記入する必要があり嫌われ たようだ。またサイト固有の明確な目的がなかった。18歳未満禁止と謳ってはいたが、サイトコンテンツは中高年向けとはなっておらず、そこら辺にあるその他のサイトと差異化されていなかった。
「学ぶべきこと」
SNSにはその構築時点から明確な目的があり、参加が簡単で、できれば参加することが楽しいことが必要。他に似たようなSNSが転がっているのに、できたばかりの同じようなSNSに参加するユーザがいるだろうか?
最後にDanah M. BoydとNicole B. Ellisonが著した「Social Networking Sites: Definition, History, and Scholarship」をあげている。このグラフに現れない数千、数万という名も知られないSNSが誕生しては消えていったわけだ。このグラフに上げられているSNSにしたところで我が世の春をいつまで享受していられるのかは分からない。
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Source:Bivings Report / A Look At Failed Social Networks
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