「NYT Facebook Campaign」でNYTの実施したFacebookでのキャンペーンを取り上げたばかりだが、UKのGuardianが伝えるところによると、NYTは本社ビルを売却、あるいは証券化、リースバックして2.25億㌦を調達する検討をしているようだ。
数年前に買収したAbout.comの売却も可能性がありそうだ。こちらは5億㌦の価値はありそうなので、こちらが先かもしれない。
参考:NYT Facebook Campaign (Online Ad 2008/12/09)
Source:Guardian Unlimited / New York Times Looks to sell HQ to raise $225m
McClatchyは旗艦であるMiami Heraldの廃刊を検討しているようだし、LA TimesやChicago Tribuneを発行しているTribuneは今週、破産法の適用を申請した。
この新聞業界、新聞社の話は米国だけではない。日本も欧州も同じだ。インターネット、オンラインメディア、ソーシャルメディアへユーザがシフトする中、効果的な対策の取れない既成メディアは消え去るしかないのかもしれない。
NYTほどの危機感があり、Facebookキャンペーン、LinkedInとの提携、Self service広告導入、Extraリリースなど、手を打ってきていたメディアでも、購読・広告収入の落ち込みをオンラインだけでは埋めきれない。マインドセットをシフトするしかない。
30秒スポット、全面広告で何十万~何百万ドルというビジネスモデルは一部の例外を除き、昔の話になりつつある。ユーザがシフトしているオンライン、Web 2.0スペースは手間隙がかかり、売上の少ないオンライン広告で単純に埋め合わせるのは困難だ。消え行く、減り行く購読料や広告収入に依存する今までのビジネスモデルを少しずつでも変えていくしかない。
まだ、それが明らかな成果をあげるまでには至っていないが、新しい取り組みを始めている既成メディアがある。このメディアは「マインドセットをシフト」したのだと思う。
参考:Mindset Shift Required (Online Ad 2007/03/07)
参考:Agencies Unsatisfatory (Online Ad 2008/10/22)
0 件のコメント:
コメントを投稿