2008/12/12

EIAA Media Scope 2008

EIAA (European Interactive Advertising Association) から2008年版のMedia Scopeが出ている。

どうやら仏がEUでのトップインターネット国になったようだ。毎日インターネットを利用しているのは67%だ。インターネット普及率の高い北欧諸国よりも利用頻度が高くなってきた。EUで毎週、インターネットを利用するのは1.78億人、その55%は二日に一回は利用している。
25-34歳のグループは毎週13.9時間をインターネットで消費し、その36%はヘビーユーザで、その63%は毎日利用している。そしてソーシャルネットワーキングが力を持ってきた。検索やEmailといった基本活動に続いて49%がSNSを利用している。IMの43%、Forumの29%、そしてプロファイルを持つ26%をSNS、Web 2.0関連とすれば非常に大きなコアを形成している。
製品やサービスを調査・検索したり、比較・検討する際、重要な情報ソースのトップに来るのは個人的な推奨だ。が、リアルショップでの情報、価格比較サイトに僅差で続いているのは、よく知っているブランドサイト、新聞・雑誌、リアルショップの店員さんだ。
EIAAは、「よく知っているブランドサイト、消費者レビューサイト、専門家レビューサイト」に点線をつけ、消費者の購買決定に個人の推奨と同様にオンラインが影響力を増してきたと結論づけている。が、今さらという感じだ。

なぜなら、すでにFleishman-Hillardは「購買決定影響力」、「メディア消費」においてインターネットの影響力、消費がトップだという調査を発表しているからだ。参考:Digital Influence Index Study (Online Ad 2008/07/02)

最後にEIAAは、2004年と2008年を比較している。調査されている項目のどれを見てもインターネットの影響が急拡大してきた事実が明らかだ。一番伸びたのはオンラインショッピングの110%増。続いてオンライン検索・調査から購買決定へのコンバージョンが74%増、ヘビーインターネットユーザ比率が65%増となっている。
Source:EIAA / EIAA Media Scope 2008 Executive Summary (pdf)

2007年、EU諸国のオンライン広告比率を見ても7カ国で10%を超えている。UKの今年上半期のシェアは18.7%に達して、21.7%を占めるTVの後姿が近づいている。このEUでメディア消費時間に応じたオンライン広告費を計上している日本のグローバル企業はどれくらいいるのだろうか?
参考:Online Ad Spends in Europe 2007 (Online Ad 2008/08/28)
Source:MarketingCharts

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