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AlexaでToshiba/euのトラフィックを見ると、11月から急激に増加している。
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Source:Toshiba EU/Whatnext
Source:Alexa
当然、各種メディアを動員した露出を投下し、トラフィックを斬新なインタラクティブスペースに誘引して、ブランド・製品認知、販売促進を図るという点で目的を達しているようだ。
ところが、Toshiba-Europeへのリンクだけはある(ようだ)が、キャンペーンサイトを基点とした露出拡散やコンテンツ共有手段はない。EmailでのURL転送サービス、ソーシャルブックマーク、コメント、pdfダウンロードなどWeb 2.0的仕掛けはない。Technoratiで際立ったBlogエントリもなし、英国で人気のBeboや、仏のDaily Motionにも露出はなさそうだ。OnlineのWOMを起こそうにもネタがない。
コンテンツを共有、再露出してもらわなければ、また一方的にキャンペーンサイトへアクセスしたユーザにコンテンツを消費させるだけでは、毎回、キャンペーンをかけなければならない。その予算に応じた露出しか獲得することはできない。
それに比べ、HPのソーシャルメディアキャンペーンは、広告は一切なし。HP本体からのプロモーションも一切なし。しかし、たった31日間のキャンペーンでHDXの販売は84%も増加している。だからHPパーソナルシステムグループのVP兼GM、Scott Ballantyneは、「結果は抜群だった」、「販売は想定をはるかに超えた」と自画自賛している。
参考:HP - Social Media Marketing (Online Ad 2008/12/01)
なお、HPはこのキャンペーン以前からWeb 2.0スペースに進出していたわけで、他社以上に参加型、共有型スペースに習熟していたし、ユーザ側の信頼や認知も獲得していた前提がある。それを差し引いても、「広告効果の限界」と「既存マーケティングの限界」が見えている。
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