マーケターはマーケティングメッセージのコントロールがユーザの手に移りつつある点に危惧しながらも、メディアの介在なしに直接、消費者・ユーザと会話が可能なことに期待をかけている。
そこで、どのように影響パターンが変化し、どのようにコミュニケーションのプロ達がその変化に対応するためソーシャルメディアを導入しているかを明らかにする調査を実施した。
ということで、Society for New Communications Researchが、「New Media, New Influencer & Implimentation for Public Relations」という資料を出している。
その中からいくつか拾ってみると、まず、少なくともひとつのキャンペーンで使ったことのあるオンラインツールのうち、Blogが80%近い高率で利用されている。そしてSNSも50%を超えている。調査対象者の57%は、多くの消費者やInfluencerが利用するソーシャルメディアがますます重要なツールになってきたと認識している。
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Source:New Media, New Influencer & Implication for Public Relations (pdf)
「キーとなるオーディエンスとの関係強化」、「(企業・ブランドの)評判向上」といった面で、企業・ブランドのマーケター、PRのプロ達がソーシャルメディアを活用し始めている。ということで、このpdf資料には8本のケーススタディが添えられている。
その中で米国赤十字のケーススタディがある。下は赤十字のBlogだ(下をクリックでサイトへ)。
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すでにBlog、Flickr、YouTube、LinkedIn、Facebook、Twitter、Podcastなどに進出しており、Windows Live Messengerと提携した「I'm」キャンペーンなども進めている。
Source:American Red Cross / Social Media
従来からのマーケティング、PR、広告・宣伝スタッフだけで、現在の消費者・ユーザとコミュニケートすることは不可能だと言っていい。オンラインの会話をモニターしていない限り、悪口も良い噂も企業・ブランドの耳には聞こえてこない。ステークホルダーの声を拾えていないことになる。また、ソーシャルメディアスペースに存在していない限り、会話に参加することもできない。企業のマーケティング・PRカルチャーを変更することが必要だ。
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