Twitterのアカウントに、「themediaisdying」がある。15人の匿名グループがメディア業界の人員削減や新しいポストへの就任に関する最新情報を提供している。
スタートから3週間ほどで7,000人弱のフォロワーがおり、書き込みは347(12月19日時点)に達している。
中身はというと、わずかに新任ニュースもあるが、OMNICOMグループの3,500人削減、METRO Franceの記者12人削減、カナダのSUN Mediaの600人削減などと人員削減ニュースが満載だ。
Source:MarketingVox / Twitter Account Tracks Media's Erratic Employment Pulse
Source:Twitter / themediaisdying
アカウント名は「The Media Is Dying」であるが、削減されているのはメディアだけではない。代理店も大幅な人員削減に着手している。
インターネットがメディアとして確立し、ユーザのメディアシフトが進行してきた。次に広告ビジネスにもその影響が出始めてきた。30秒スポット数十万~数百万㌦というビッグビジネスにほころびが目立ち始め、手間と暇がかかるオンライン広告へ誰もがなだれをうってきた。しかし、オンラインであろうと広告は広告で、CTRは0.1%以下と誰も見向きもしない状況だ。検索広告とて、名の売れているビッグブランドではなくロングテールが金融危機以降も下支えしてくれるかは不明だ。Googleも安泰ではないかもしれないし、代理店のビジネスが危機を迎えている。
言い古された言葉だが、「パラダイムシフト」が起こっている。そしてこのパラダイムシフトは企業・ブランドのマーケティング戦略・手法にも波及してきた。わざわざ高いメディア費を支出してマーケティングする必要のないケースも実証されつつある。自社メディア・リソースを活用することで社外のメディアを使う必要もない。
パラダイムシフトに対応するには、マインドセットをシフトしなければならない。
さてさて、来年はどんな年になるのだろうか?
少なくとも読者の皆さんを含め、筆者にも明るい年であることを願って今年の書き込みを終了します。
よいお年を!
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