- Eコマーストレンド
- オンライン広告市場の現状
- ロングテールの拡大
Source:comScore / JEGI Growth (pdf、要登録)
オンライン広告が市民権を獲得し、広告費全体の中でシェアを拡大し、検索・ディスプレイ広告がロングテールやブランド認知に活用されてきた。SOHO、中小零細、中堅のみならず、MSやGMが数千億円の広告・マーケティング予算の半分をオンライン・デジタル・1to1化すると宣言するほど大企業、グローバル企業にもオンライン広告は浸透して来た。
しかし、やっていることは既存のレガシーメディアを使ったマーケティングメッセージの配信と同じことをオンラインでやっているだけだ。TV、新聞、雑誌の視聴者、購読者が減少する分、予算枠がオンラインへシフトされては来たが、手法・戦術は昔のままだ。だから、TVCFがスキップされ、新聞・雑誌広告は見られることもなく次のページがめくられるように、Webサイトに氾濫するオンライン広告も注意、注目を浴びることなく見過ごされる。以前なら何%もあったCTRが0.1%以下に落ち込んでいるのも当然だ。
検索広告も同様だ。米国IT大手はキーワード上位3個を買って数~数十㌦払ってもそれに見合うリターンはないから、ROIが低い検索広告は中止しろという指令を各国現法に出しているようだ。試しに関連するキーワードで検索しても出てくるリスティング広告は販売ベンダー系だけで、メーカー系はない。
企業・ブランド→PR・広告→メディア→消費者・ユーザという既成メディア図式で送り出されるメッセージは、Web 2.0時代に入ったユーザに消費され、共有され、再発信されることがない。一般ユーザがメディア化して一方通行のメッセージ配信ではなく、双方向のコンテンツ共有、オープンな会話、参加が企業・ブランドと消費者のエンゲージメントを強化するWeb 2.0時代が、広告そのものの姿、効果を変革している。Web 2.0は、マスを対象とした広告ではなく、プッシュでもなく、One to Oneのプル型へ変換を迫っている。
参考:The End of Advertisng (Online Ad 2008/08/29)
だから、欧米各社はWeb 2.0/Marketing 2.0を実験、実証し始めている。そしてこのWeb 2.0は一カ国だけで閉鎖的に波及するものではない。全世界のユーザ、物心ついたときには家庭にPCがあり、学校へ行けばPC・インターネットを使った教育を受け、携帯や、オンラインゲームで世界とつながり、個人のWeb・Blogを立ち上げ、複数のSNSに参加している14億を超えるインターネットユーザに波及している。
グローバルなオンラインマーケティング戦略がなければ、国境を越えて最新情報・ニュース・コンテンツを消費・共有するインターネットユーザに、どんなコンテンツを提供することができるのだろうか?
参考:HP - Social media Marketing (Online Ad 2008/12/01)
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