Forrester Consultingの委託を受けてiProspectが行ったオンラインディスプレイ広告と検索エンジンマーケティングに関するユーザ行動の調査結果が公表されている。
それによると、まず31%のインターネットユーザはディスプレイ広告をクリックしている。また、27%はディスプレイ広告を露出された後に検索行動を起こしている。
加えて、21%は直接URLを入力して企業Webサイトを訪問しているし、9%はソーシャルメディアスペースで製品、ブランド、企業などを調査している。
次にディスプレイ広告を露出された後の検索行動を行ったユーザの14%は製品を購入している。ただし、関連製品を検索し、別サイトを訪問しているのはそれよりも多い38%に達している。
Source:MarketingVox / Online Ads Trigger Nearly as many as Search as Clicks
Source:iProspect / Search Engine Marketing and Online Display Advertising Integration Study
Source:iProspect / Search Engine Marketing and Online Display Advertising Integration Study (pdf)
この調査結果は、「ディスプレイ広告はそれ自体で効果が明らかだ。しかしそれは検索エンジンマーケティングとペアとなって実質的に改善される」としている。
当然、ユーザは何らかのトリガーがなければ検索しない。そのトリガーがオンライン広告のこともあれば、レガシーメディアでの露出、あるいはWOM(オンラインWOM含む)かもしれない。こういったトリガーがあって初めてユーザは検索してみようかとなる。
オンライン検索とディスプレイ広告の親和性を見ればディスプレイ広告が大きなトリガーになっているのは事実だろう。
ただし、今のところ「ソーシャルメディアスペースで製品、ブランド、企業などを調査しているのは9%」にしか過ぎないが、「Someone Like Me」をベースとしたWOM(オンラインWOM含む)はどのトリガーよりも影響力は大きい。ディスプレイ広告とSEMだけではなく、ソーシャルメディアスペースでのエンゲージメントがますます重要性を増してくる。
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