参考:Customer Care in the age of Social Media (Online Ad 2009/05/28)
オンラインのコミュニケーションチャネルを活用したプレスリリースを以下の角度から検証している。
- オンラインプレスリリースの達成・訴求目標
- オンラインプレスリリースのターゲット
- オンラインプレスリリースのの目標達成評価条件
- オンラインプレスリリースを出すにあたっての戦術、可能性、課題
しかし、オンラインの場合は、「顧客・消費者に(直接)訴求する」「利用できるオンラインコンテンツを創造」「SEO」が入ってくる。
オンラインプレスリリースのターゲットだが、従来メディアがトップ、そしてBloggerやニューメディアサイトが2番に食い込んでいる。ただし、マーケティング部門がニューメディアサイトやB2C・B2Bの顧客などに訴求したいと考えているのに比べ、PR部門はより従来メディアへのリーチを重要視しているそうだ。
オンラインプレスリリースの目標達成評価条件のトップに挙げられているのは「NR(ニュースリリース)がWebサイトで発表された回数」で79.6%。「リリースの閲覧回数」が76.8%。「リリースを元にした記事数」が75.4%。「リリースを元にしたメディアの取材回数」が74.2%。
最後にプレスリリースをオンラインで流通させるために取っている戦術として、いろいろ挙げられている。これら上位4項目からすると大きく引き離された57.8%でSEOが来ている。
Source:SNCR / ROI of Online Press Releases (pdf)
SNCRは、マーケ部門とPR部門のオンラインプレスリリースのターゲットの違いにより、PR部門から配信されるオンラインプレスリリースのコンテンツがオンラインに最適化されていないのではと推測している。
また、マーケ部門とPR部門で違いはないが、担当者が30歳以下の場合、BlogやSNSでオンラインプレスリリースを取り上げられることを評価している。
オンラインプレスリリースの目標達成評価条件はどう見ても従来メディアでの引用、露出回数でしかない。
最後の戦術は、広報・PR部門はSEOに対する理解、知識が少ないことをうかがわせる。ソーシャルメディアフォーマットでのプレスリリースを上げるのは26.3%、ビデオやオーディオを装備したプレスリリースを上げるのはそれぞれ12.8%、9%にしか過ぎないのだ。
オンラインマーケティングを担当するものからするとPR担当者のオンライン、SEO、ソーシャルメディア、コンテンツの所有者・コントロールを行うのはブランドではなく、消費者だというパラダイムシフトに関する理解が少ないように見える。
リンク先、ダウンロードファイル、ビデオ・オーディオがなく、従来メディア(の担当者)に最適化されたプレスリリースコンテンツをオンライン、ソーシャルメディアへ送っても、それを取り上げてくれる機会、可能性は低い。また、ソーシャルメディアスペースを共有している一般ユーザにコンテンツを拡散してもらうためのツールを装備していなければ意味がない。
画像やグラフもなく、長文のテキストが長々と続いているニュースリリースが飛んできたり、新製品のリリースがpdfだけだったり、リソースセクションに行くとタイトルだけのpdfが転がっていたり、プレスリリースのRSSフィードもなかったりと、オンラインPR部門・コンテンツ・フォーマットの改善はどこの企業・ブランドも重要だ。
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