2009/05/08

Internet Ad Barometer 2009

EIAAから「Marketers' Internet Ad Barometer 2009」という資料が出ている。

欧州の自動車、娯楽、旅行、エレクトロニクス、FMCG、通信、ファイナンス、小売セクターのマーケター300人以上を調査し、オンライン広告予算、オンラインメディア戦略、メディア選択、予算プロセス、ビジネスインパクトなどを明らかにしている。

まず2009年のオンライン広告が増えると回答したマーケターは70%もいる。全体としてオンライン広告費の伸びを18%増、2010年には21%、2011年には15%と回答している。そんなに増えるオンライン広告費がどこから来るかというと、これは雑誌、TV、新聞のマス媒体だ。2008年、オンライン広告費を増やすとしたマーケターが予算を調達したのは雑誌で40%がそうすると回答していた。2009年、その比率は46%にまで増えている。TVも2008年は39%、2009年は37%、新聞は2008年は40%、2009年は32%だ。
調達した予算をどういったフォーマット、ツールなどに投下しているかというと、検索、Email、ディスプレイ、ビデオだ。
Source:EIAA / Internet Ad Barometer 2009 (pdf)

他にもクライアントがオンライン広告の効果をどう見ているか、ターゲティングに関したデータもあるが、大きな動きとして注意しておくべきは、モバイル、パンヨーロッパだ。
  • モバイル
    オンライン広告を必須とするクライアントはモバイル広告を増やしている
    これはオンライン広告(マーケティング)を行ってきたクライアントはオンラインの効果、メリットを実感し、最新のフォーマットおよび革新を先導していることを示している。
    30%のクライアントはモバイルを広告戦略に統合している。全欧州で87%以上の普及率に達しているモバイル抜きに戦略は考えられないのだ。

  • パンヨーロッパ
    平均するとオンライン広告予算の16%がパンヨーロッパに向けられている。
    また、平均すると国別予算を増やすクライアントが69%なのに対して、パン予算を増やすのは82%だ。
EUだけでも27カ国、人口は約5億人になっている。欧州として括ると53カ国、8億人、このうち約4億人がインターネットユーザだ。効率的にパンヨーロッパに網をかけるにはオンラインだし、モバイルだろう。

特にモバイルかもしれない。何故なら、EU27でモバイルの浸透率は83%、そして、下図のように固定電話を持たず、モバイルしかない世帯は全体で24%に達しているからだ。国によって大きくばらついてはいるが、英独仏が10%台なのに対して西、伊、ポルトガルなどは平均を超えている。また、EU15で見ると20%だが、EU27で新規加盟した国は39%もモバイルしか通信手段を持っていない。
モバイルという携帯個人メディアを活用する必要がある。
Source:EC / E-Communications Household Survey June 2008 (pdf)

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