2009/08/25

Global Reputation 2009

昨年、Global Reputationというエントリを書いたが、今年もReputation Instituteから2009年版がでている。

昨年は、Toyotaが1位、Googleが2位、Ferreroが3位、J&Jが4位、Tataが5位だった。それからすると今年のトップ5に残ったのは、Ferrero、J&Jの2社しかいない。それぞれ順位を上げて1位、3位にランクされている。
昨年、Governance、Products/Services、Leadership、Innovation、Performanceと企業Reputationを推し量る7つの指標中5つでトップだったToyotaは、今年の指標トップ5のどこにも顔を出していない。
参考:Global Reputation (Online Ad 2008/07/18)
Source:Reputation Institute

それにしても昨年、トップと2位だったToyotaとGoogleはどこに行ったのかというと、Googleは23位でトップ50圏内にとどまっているが、Toyotaは急落して59位にまで落ち込んでいる。

他の日本企業は、Sharpが昨年の16位から41位、Bridgestoneは34位から65位、Canonが35位から193位、AEONが37位からトップ200圏外、Sonyが38位から127位へと大きく後退している。

アップしているのはMatsushitaが28位から15位へ、Hondaが39位から18位へアップしているだけだ。それとNintendoが突然、6位に顔を出している。

日本企業だけではなく他国のグローバル企業のランキングも大きく上下している。これほど劇的な順位の変動があったにも関わらず、Reputation Instituteは無料で入手できるリリースには、その理由、背景、原因を明記していない。ま、有料のレポートを買いなさいということだが、無料レポートの中にヒントがある。

それは、一般消費者は企業が確固たるビジョンを抱えて業界の先頭を走りながら、安定した財務パフォーマンスを達成することを期待しているため、「財務パフォーマンス」と「リーダーシップ」という2つの指標の比重が2008年と比べると2009年には最も伸びたそうだ。昨年のリーマンショック以降、大きく財務パフォーマンスを落とした各社はランキングを下げたということになる。

指標の中では当然、「Products/Service」、「Governance」、そして「Citizenship」に最も重い比重が掛けられているが、それだけでは評価されないということだ。
ところで松下電器が2008年10月1日に、社名をパナソニック株式会社(Panasonic Corporation)に変更してからこの資料が作成された5月までそこそこ時間がたっているが、まだ社名変更が適用されていない。やはり、社名変更というのは長期間にわたる一大事業になると言わざるを得ない。

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